[明朝体]

『どんな人でいたらいいのか、どうしたらいいのか、もうわかんないのっ...』

私は、ずっと思っていたことを心のままに叫んだ。

親の前での、出来の悪いけどで聞き分けのいい子でいるべきか。
学校にいるみんなの前での、クールで口数が少ないけど、要領がいい子でいるできか。
本当の私のように作られた、口が悪いけど要領がよくて元気がある子でいるべきか。

...私には、わからなかった。

影山「...別に、どんな奴でもいいんじゃねぇ？」

『はっ...？』

影山「"どんな奴だろうと、お前はお前だろ"」

『.........！！！』

影山にそう言われた瞬間、風が走り抜けた気がした。

それと同時に、こう思う。

●●(なんで影山は、私がほしい言葉をくれるのかなぁ...)

ズルい。ズルいよ、そんなの。好きになっちゃうじゃん。

『影山はさぁ...どんな私でも肯定、してくれる？』

ただ純粋に聞きたかった。

影山はなんて答えるのか知りたかった。

影山「...？おう！！ﾆｶｯ」

その瞬間、私は貴方に恋をした。

その瞬間、私にとって貴方は希望の光で、光を照らしてくれる太陽のように思えた。

●●(眩しいなぁ...)

この時の私は、まさか影山とではない人と付き合うことになるだなんて、これっぽっちも思わなかった＿＿＿。



[/明朝体]