「ロズワールか...」聞き覚えのある人名に眉をひそめる。
エミリアが説明してくれる。「なんというか•••会えば分かるわよ」あのピエロみたいな格好の奴か。何となく緊張する。

「ふぅーむ？君が王都で徽章を取り返すのを手伝ってくれた人
かぁーい？」　いざ目にすると、とても意味不明だ。
「大したことは無いけどな。パックにマナを取られただけだし」ロズワールは目を細めて俺を見てくる。
「まぁ君がいなかったら徽章を取り戻すのが難しかっただぁー
ろうねぇー」俺への評価は結構高いみたいだな。
ロズワールが言ってくる。「何か望みはあるかぁーな？」
俺は答えた。「こっちについて教えて貰いたいんだよね。
ここで働いたりさせて貰える？」ロズワールは軽く頷いて言った。　「なぁーるほど。面白いねぇー　良いとも。給料付きで
雇おうか」ラッキー！雇われた。「仕事はあの二人に教わればいいのかな？」ロズワールは、笑って言う。
「そうだぁーとも。頑張ってくれたぁーまえ」
そんなこんなでラムとレムのところに行くと、ラムに言われる「遅いわよ。火花」「いきなり呼び捨てかよ」反射的に言う。
今度はレムからの言葉。「だって、火花くんは同僚となるのでしょう？」正論。なにも言い返せない。「そうですね。
これからよろしくお願いします」ラムが事務的な口調で言う。
「まずは、さっさと仕事を覚えて貰わないとね」
俺は、一個質問。「服はこのままでいいのか？」ラムは思い出したように言う。「あんたの部屋は二階の階段横にあるわよ。
服もそっから取って」俺は頷いて、二階の部屋に向かう。
部屋は、結構というか、かなり綺麗で、もとの世界の俺の部屋より綺麗だ。「ここに住めて給料と食事付きとはね。かなりの
好条件だな」　着替え終わったタイミングで呼ばれる。
「火花、速く降りてきなさい」俺は返事をして下に降りる。
今度はレムから言われる。「結構似合ってますよ、火花くん」
今まで服を他人から褒められることがなかったので、嬉しかったので、礼を言っておく。「ありがとな。ところで、覚える仕事はどこにあるんだ？」ラムはニヤリと笑って言う。
「今から覚えまくってもらうわよ」
俺の使用人生活が幕を開ける。