短編集〜To all the people I love around the world〜
隣の男はデリカシーのデ の字も無い。
「あいつ、〇〇が好きらしいぞー」
高校生にもなって、なんなんだあいつは。
隣の女は、完全に恋をしている。
「はぁ、〇〇君かっこいい…」
漫画じゃねぇんだから。
「マジであいつウザいんよな」
「いや、見てる側からすると面白いよ?」
昼休み、友達と弁当を食べながら話す。
「今日もさ、彼女欲しい〜、だの、お前あいつ一筋だよな〜、だのさ!なに、私〇〇君に恋しちゃいかんのか!って言うね?ホントニアイツマジテ…ペチャクチャペチャクチャ」
「お前、ネットに上げたらバズるよ?」
「あの女ピーピーうるせぇんだよな」
「気にしすぎだろ?まさか、お前あの女に…」
「恥じることじゃないさ、人間誰しも恋をするさ」
二人から誤解されてんな。
「勘違いすんなよ、あいつ冗談抜きでヤバい」
「はいはい、それいっつも聞く」
「そんだけヤバいんだよ」
「で、〇〇から第二ボタン貰えたのか?」
「駄目だ…倍率高すぎて…つーか、〇〇君彼女いるなら早く言ってよ!女子が群がってる中、普通にスルーされて彼女といい雰囲気だったもん!」
「俺のせいにするなよ!自己責任でーす」
「あいつら、変わんねえな」
「本当にね」
「やった〜!」「いよっしゃー!」
「「受かってる!」」
「…え?」
「こっちのセリフだよ!何で居るんだ?」
「何でって…この大学受けたからじゃん」
「まじか…またこいつと一緒かよ!」
結局四年間大した出会いも無く、会社に入った。
「まさか、出会い0で大学卒業、就職とは…」
スマホには、マッチングアプリが開かれている。
『彼氏数年居ません、現在24歳』
「俺と一緒じゃん、ちょっと連絡してみるか」
「この私が…婚活とは…屈辱!」
『相性良いかも?候補一覧』
「あー…〇〇君を忘れられん」
『通知が一件 from____』
「…この名前、どっかで…」
「「またお前かよ!」」
「あいつ、〇〇が好きらしいぞー」
高校生にもなって、なんなんだあいつは。
隣の女は、完全に恋をしている。
「はぁ、〇〇君かっこいい…」
漫画じゃねぇんだから。
「マジであいつウザいんよな」
「いや、見てる側からすると面白いよ?」
昼休み、友達と弁当を食べながら話す。
「今日もさ、彼女欲しい〜、だの、お前あいつ一筋だよな〜、だのさ!なに、私〇〇君に恋しちゃいかんのか!って言うね?ホントニアイツマジテ…ペチャクチャペチャクチャ」
「お前、ネットに上げたらバズるよ?」
「あの女ピーピーうるせぇんだよな」
「気にしすぎだろ?まさか、お前あの女に…」
「恥じることじゃないさ、人間誰しも恋をするさ」
二人から誤解されてんな。
「勘違いすんなよ、あいつ冗談抜きでヤバい」
「はいはい、それいっつも聞く」
「そんだけヤバいんだよ」
「で、〇〇から第二ボタン貰えたのか?」
「駄目だ…倍率高すぎて…つーか、〇〇君彼女いるなら早く言ってよ!女子が群がってる中、普通にスルーされて彼女といい雰囲気だったもん!」
「俺のせいにするなよ!自己責任でーす」
「あいつら、変わんねえな」
「本当にね」
「やった〜!」「いよっしゃー!」
「「受かってる!」」
「…え?」
「こっちのセリフだよ!何で居るんだ?」
「何でって…この大学受けたからじゃん」
「まじか…またこいつと一緒かよ!」
結局四年間大した出会いも無く、会社に入った。
「まさか、出会い0で大学卒業、就職とは…」
スマホには、マッチングアプリが開かれている。
『彼氏数年居ません、現在24歳』
「俺と一緒じゃん、ちょっと連絡してみるか」
「この私が…婚活とは…屈辱!」
『相性良いかも?候補一覧』
「あー…〇〇君を忘れられん」
『通知が一件 from____』
「…この名前、どっかで…」
「「またお前かよ!」」