二次創作
おやすみ奴隷さん
#1
「滅私〜、貢献〜、奉仕〜!」
[漢字]依央利[/漢字][ふりがな]いおり[/ふりがな]さんは、いつも謎なことを言ってる。
『滅私・貢献・奉仕』がモットー?らしくて、依央利さんは、いつもそれを全身で表現してる。
「ノエさん!なにか負荷はありますか?な〜んでもしますよ!」
「うーん、仕事で使う資料コピーしてきてほしいかな!今持ってくるから、それを30部でお願い!」
「それだけですか?」
「今のところはねー!」
正直なことを言うと、私は彼に、かなり助かっている部分がある。
何でもしてくれるので、雑用を彼に任せている節があった。
「…はい、これね!この資料コピーしてきて!」
「はいー!」
ものすごい早さで駆けていく彼を、私は手を振って見守った。
[水平線]
周りは彼を「怖い」って言うけど、私はあんまりそう思わない。
彼はただ、自分を認めてほしいだけなんだと、存在価値を知りたいだけなんだと、私はそう思う。
だから私は、依央利くんが望むことをするだけ。
ぶっちゃけコピーなんて誰にでもできることだし、スキマ時間とかにちゃっちゃとやれる事ではある。
だけど、彼には少しの「負荷」でも、かけてあげるべきでしょ?そうしないと、彼が居なくなっちゃう__可能性もあるからね。
「コピー終わりました!!他にやってほしいことはありますか?」
「うーん、そうだ!スカートあるんだけど、裾にレース付けてよ!つけたら絶対可愛いのー!」
「はい!承知しましたー!!」
「うん!持ってくるから待っててー!」
[水平線]
そして、スカートをリビングに持っていく時。
「ららら〜、私は〜、かわいい〜!アイドル〜!」
即興で自作した歌を口ずさんでいると…。
バタバタッ。
なにか大きいものが倒れる音がした。
「えっ!なになにっ?」
早めに駆けつけてみると、そこには倒れている依央利さんがいた。
「え?い、依央利さん!!どうしたんですか!」
そこには他のカリスマの人たちもいて、みんな彼の心配をしている。
「ど、どうしたんですか依央利さん!」
「ノエさんですか。依央利さんなら大丈夫ですよ」
[漢字]天彦[/漢字][ふりがな]あまひこ[/ふりがな]さんはそう言うけど、この風景だけ見てると、依央利さんが過労で倒れてるようにしか見えない。
「なにが大丈夫なんですか!」
「本当に大丈夫ですよ。依央利さんは寝ているだけです」
「え?寝てるだけなの?」
__よく依央利さんを観察してみると、たしかに、かすかに寝息を立てているみたい…。
「ん…」
あ、なんか唸ってるわ。これ寝てるわ。
「はぁー、なんかびっくりした。寝てるだけじゃん!」
とりあえずスカートを床に置いて、依央利さんに小さくつぶやいた。
「……ゆっくりおやすみね」
誰にもこの声は聞こえてなかった。依央利さんにも、きっと聞こえてなかったでしょう。
[漢字]依央利[/漢字][ふりがな]いおり[/ふりがな]さんは、いつも謎なことを言ってる。
『滅私・貢献・奉仕』がモットー?らしくて、依央利さんは、いつもそれを全身で表現してる。
「ノエさん!なにか負荷はありますか?な〜んでもしますよ!」
「うーん、仕事で使う資料コピーしてきてほしいかな!今持ってくるから、それを30部でお願い!」
「それだけですか?」
「今のところはねー!」
正直なことを言うと、私は彼に、かなり助かっている部分がある。
何でもしてくれるので、雑用を彼に任せている節があった。
「…はい、これね!この資料コピーしてきて!」
「はいー!」
ものすごい早さで駆けていく彼を、私は手を振って見守った。
[水平線]
周りは彼を「怖い」って言うけど、私はあんまりそう思わない。
彼はただ、自分を認めてほしいだけなんだと、存在価値を知りたいだけなんだと、私はそう思う。
だから私は、依央利くんが望むことをするだけ。
ぶっちゃけコピーなんて誰にでもできることだし、スキマ時間とかにちゃっちゃとやれる事ではある。
だけど、彼には少しの「負荷」でも、かけてあげるべきでしょ?そうしないと、彼が居なくなっちゃう__可能性もあるからね。
「コピー終わりました!!他にやってほしいことはありますか?」
「うーん、そうだ!スカートあるんだけど、裾にレース付けてよ!つけたら絶対可愛いのー!」
「はい!承知しましたー!!」
「うん!持ってくるから待っててー!」
[水平線]
そして、スカートをリビングに持っていく時。
「ららら〜、私は〜、かわいい〜!アイドル〜!」
即興で自作した歌を口ずさんでいると…。
バタバタッ。
なにか大きいものが倒れる音がした。
「えっ!なになにっ?」
早めに駆けつけてみると、そこには倒れている依央利さんがいた。
「え?い、依央利さん!!どうしたんですか!」
そこには他のカリスマの人たちもいて、みんな彼の心配をしている。
「ど、どうしたんですか依央利さん!」
「ノエさんですか。依央利さんなら大丈夫ですよ」
[漢字]天彦[/漢字][ふりがな]あまひこ[/ふりがな]さんはそう言うけど、この風景だけ見てると、依央利さんが過労で倒れてるようにしか見えない。
「なにが大丈夫なんですか!」
「本当に大丈夫ですよ。依央利さんは寝ているだけです」
「え?寝てるだけなの?」
__よく依央利さんを観察してみると、たしかに、かすかに寝息を立てているみたい…。
「ん…」
あ、なんか唸ってるわ。これ寝てるわ。
「はぁー、なんかびっくりした。寝てるだけじゃん!」
とりあえずスカートを床に置いて、依央利さんに小さくつぶやいた。
「……ゆっくりおやすみね」
誰にもこの声は聞こえてなかった。依央利さんにも、きっと聞こえてなかったでしょう。
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