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▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1597

▷ シリアス展開・鬱展開   ▷ 多少のグロテスク表現
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嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#66

静電気








行き着いた先にあったのは、まるで砂漠のようだった。







どこか程よく、心地の良いような、ピリピリとした感触が肌を包む。








吹き荒れる風も、その静けさも、鼻を通って、喉奥に伝わる冷ややかな空気も。







空気がどこに触れようと、身体が[漢字]拒否反応[/漢字][ふりがな]アレルギー[/ふりがな]を起こすようにピリピリしていた。









[太字]しかし、周りにいる人々は、誰も何も気にしていない。[/太字]







何もかもを、森羅万象を、まるで最初からそこにはなかったかのように扱う。










..............なんでかって?









[太字]______だって、そこに意思がないから。[/太字]







[太字]その目には、何もなかったから。[/太字]







[太字]空っぽ、だったから。[/太字]








生きた屍のようにゆらゆらと身体は踊り、[太字]死んだ魚のような目をしてこちらを見ていた。[/太字]







一切の光を映し灯さず、海に沈んでも見る事のない、無光層の世界のような。












その道から逸れる生物が、私たちを除いて[太字]一人だけ、いたのだが。[/太字]








[太字]............ゆらめく傀儡とは違う。[/太字]







死んだ魚の目のようで、仄かに香る黒曜石のような絶望の色味の広がる瞳の人物。










[太字]その人は浮いていた。[/太字]







ぷらんと吊り下げられたたくさんの電線の上で、その人は浮いていた。









[太字]............そう、これは比喩でもなんでもない。[/太字]








[太字]文字通り、そのままの意味でそこに宙に浮いていた。[/太字]







原理は知らない。







きっと能力か何かなのだろうが、私にはそれが見ただけで到底分からなかった。










???「............君たち、[漢字]初見さん[/漢字][ふりがな]はじめまして[/ふりがな]?あぁ、それならようこそ。」







???「[太字].........でも、君たちはどうせ僕の事を見てくれないんだよね。[/太字]」








朱肉「え........?」









唐突に告げられた冷たい言葉に、凍えた。









???「こんなに頑張ってるのに、誰も僕の事を見てくれない。見てくれやしない」







???「見てくれる人だっているよ。いるけど、[太字]それじゃ足りない[/太字]」









???「[太字]...........だから、願いになったんだ[/太字]」








捨て飯「.............」









それはどこか、聞き馴染みのあるような言葉な気がした。









絶望に限りなく近い狂気の表情を浮かべ、そう大きな独り言をぶつけられると同時、







死んだ魚の目が一斉にこちらに、ギロリと音を立ててこちらを眺めた。









いつしか真っ黒な真珠の目には、[太字]敵意が宿る。[/太字]







片手で握れば簡単に潰れてしまうようなその黒は、忌々しくもゾッとするほどの恐怖を一瞬にしてこちらに与えた。









朝露「..........ぼーっとしてる場合じゃないな」







夏祭「せやな........軽く[太字]お手合わせ[/太字]ってとこやろか」









その全ては、この世界を守るためにあるのか。







それとも..........










.............いや。







これは今、考えるほどの事なんかではないだろう。










???「早く、僕のものに............[漢字]傀儡[/漢字][ふりがな]トリコ[/ふりがな]になれよ!!」









???「[太字]【[漢字]雷帝[/漢字][ふりがな]プロヴィデンス[/ふりがな]】______『[漢字]毒電波障害[/漢字][ふりがな]ケミカルショック[/ふりがな]』!![/太字]」









怒りの沸き上がる声と共に傀儡が動き出す。







ゆっくりと加速し始め、こちらに一直線に走ってくる。








呼応され続けるように、連鎖するように歯車が動く。










朱肉「[太字]『[漢字]世界樹[/漢字][ふりがな]ユグドラシル[/ふりがな]』[/太字]」







レモン「[太字]【謝肉祭】[/太字]」







???「[太字]『[漢字]雷霆[/漢字][ふりがな]トニトランス[/ふりがな]』[/太字]」









[太字]切り落とされた戦いの火蓋は、その過程の一部に過ぎなかった。[/太字]

2025/11/09 21:48

炙られまぐろ ID:≫ .6YdqHPjt0QpE
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