- 閲覧前にご確認ください -

- ATTENTION -
以下の要素に注意して傾聴してください

▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1597

▷ シリアス展開・鬱展開   ▷ 多少のグロテスク表現
▷ 閲覧注意要素(特に2章)
▷ 低クオリティ   ▷ とんでもなく不定期投稿

文字サイズ変更

嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#64

ウサギさんがしゃべってる








見てくれない。見てくれやしない。







[太字]その想いは確かに、一歩間違えれば一生の足枷にだって変わってたはずだ。[/太字]











『 ...........。 』









[漢字]夏祭[/漢字][ふりがな]かさい[/ふりがな] [漢字]風鈴[/漢字][ふりがな]ふうりん[/ふりがな]は、誰からも見てもらえなかった。








[太字]興味を持ってもらえなかった。[/太字]







いつも野放しだった。








いつもボロアパートの一室でエアコンがどんなものかも知らず、パンを1枚だけかじっていた。








父も母も、価値だけのある[漢字]紙っぺら一枚[/漢字][ふりがな]1000円札[/ふりがな]だけを机に置いて、後は全部知らない別の誰かと笑っていた。








外で見かけたと思ったら、昨日とは違う人と歩いていた事も当然のようにあった。










[太字]夏祭 風鈴は、それを何とも思わなかった。[/太字]







興味がなかった。自分にはそれがどうでも良かった。








[太字]父も母も、自分に興味を持ってもらえなかったのと全く同じだ。[/太字]







自分自身に興味を持たない父や母などに、興味を持つ道理がない。








[太字]もはや父も母も、誕生日プレゼントに命をくれただけの赤の他人でしかなかった。[/太字]










外の世界には興味が持てた。








今見える世界は、昔見ていた景色とは違う。









[太字]夏祭から見た世界の人間は皆、ウサギになって見えていた。[/太字]







[太字]髪と同化したように大きな翼のようなウサギの耳を、天高く、頭に生やして。[/太字]








[太字]そんなウサギたちが服を着て、二足歩行で、浮き足立つようなステップも踏まず平坦と歩いて、喋って。[/太字]







[太字]どことなくそれが何かを求めている人間の貪欲さに見えていた。[/太字]










[水平線]
[水平線]










夏祭「なんや、あんさんたちは誰かに見てもらいたいん?」







夏祭「これだけ頑張ったんやって、褒めてもらいたかったん?」









目の前は、虚ろな目をしたウサギに[漢字]塗[/漢字][ふりがな]まみ[/ふりがな]れている。







[太字]あぁ、またか。[/太字]









夏祭「[太字]...........神様はずっと見てくれとんとちゃうの?[/太字]」









そう言った途端だった。







[太字]ぶわりと、感染するように空が赤く広がる。[/太字]







[太字]肉を切り裂いて腸を引きちぎった時のよう、赤く、赤く。[/太字]








[太字]______ウチらは、これを知っていた。[/太字]








あの時と同じやと。







[太字]学校で起こされた、あの時と。[/太字]










能力者なる者、駆けつけなければ無作法。









夏祭「...........」







夏祭「[太字]...........ッチ、自分らぁ!そっから一歩も動かんとってや![/太字]」








朱肉「え」








朝露「HA!?((」








レモヌ「えっえっえっ」









地面に足を叩きつけ、金属の重たげな音が辺りに響き、音に機敏な鳥たちがバサバサとどこかへ飛んでいく。









この辺りで一番見渡しのいいところ.........あのショッピングモールの屋上駐車場。







[太字]そこまで一気に、飛ばす。[/太字]









夏祭「[太字]______【メルクリウス】!![/太字]」









躑躅色の光が自分たちを包み、意識と身体を飛ばした。

2025/10/20 21:24

炙られまぐろ ID:≫ .1hz6.UshmRPs
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 64

コメント
[84]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL