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以下の要素に注意して傾聴してください

▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1597

▷ シリアス展開・鬱展開   ▷ 多少のグロテスク表現
▷ 閲覧注意要素(特に2章)
▷ 低クオリティ   ▷ とんでもなく不定期投稿

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嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#55

これが私の








レモン「ぶっ放しますよ_____[太字]『[漢字]凶暴なる一撃[/漢字][ふりがな]クレセント・アクト[/ふりがな]』[/太字]!!」








『 っ、さっきから危なっかしい........!! 』









そう言って、彼はシュルシュルと音を立てて、また次の姿に変わっていく。







[太字]明るいくるくるとした茶髪とタンザナイトのループタイを揺らめかせて、手をかざす。[/太字]









『 [太字]『[漢字]人魚の監獄[/漢字][ふりがな]アクアリウム[/ふりがな]』[/太字].........! 』









放たれるのは水の球体。









朱肉「______何があるか知らないけどさせないっ、[太字]『[漢字]囲[/漢字][ふりがな]かご[/ふりがな]め[漢字]篭目[/漢字][ふりがな]かごめ[/ふりがな]』[/太字]!!」









樹皮の複雑に絡み合って作られる手毬に、水の球体は水風船のよう弾ける。









[小文字]夕凪「[太字]............ちょっと出すしかない、な[/太字]」[/小文字]







夕凪「______[太字]『[漢字]可逆転移[/漢字][ふりがな]リバースワールド[/ふりがな]』[/太字]!!」









続けざま、蜃気楼のように現れるのは一人の男。








黒いサングラス、規則正しく身にまとわれたスーツ、







右手には拳銃、ベレッタ92。随分とレトロ趣味なご様子で、








[太字]拳銃は火を吹いた。[/太字]







[太字]正確に、耳の先を裂く。[/太字]









『 っ、ぁ゛.........!! 』








夕凪「よそ見すんじゃねーよ........!」








レモン「っ、捨て飯さん、今なら..........」











捨て飯「[太字]..............。[/太字]」









レモン「[太字]..........捨て飯さん?[/太字]」










[水平線]











レモン「[太字]..........捨て飯さん?[/太字]」









ほんの少しだけ、感傷に浸っていたところ、声をかけられた。









捨て飯「っあ、すいません........」







捨て飯「[太字]______少しだけ、昔の事を思い出してたんです[/太字]」








捨て飯「[太字]そう言えばこの能力のキッカケになったのは、柊翔がよく転ぶからだったなって[/太字]」









声がするまではすっかり忘れていた。







[太字]この前まで、ただの恨みの種でしかなかったから。[/太字]









レモン「............」








捨て飯「[太字]..........急に、声がして。それで思い出したんです。[/太字]」









レモン「[太字]...........声?[/太字]」








捨て飯「...........そう、声。その声、不思議な感覚がするんです」







捨て飯「[太字]根拠もないのにあの子の事、今は助けられる気がする。[/太字]」










[太字]〝 ______計りを知れず慈愛よ、救けを求めゆ者を解かせん 〟[/太字]







[太字]ってね。[/太字]









捨て飯「[太字]______だから、踏み出そうと思う[/太字]」








捨て飯「............。」










知らない何かを知る感覚。







それは決して、いいものではない。








頭にチューブを刺されて、無理やりに存在しない記憶を押し込まれているような感じ。







その思いの丈を吐き出すように、私は。









捨て飯「 [太字][明朝体]______再生と燐光  音劇の回想

鏡奏でる忘却の旋律

痛みは劇薬となり苦しみは毒薬となり

万能薬の慈愛  牙を向け[/明朝体][/太字] 」









[太字]もちろん私は、こんな言葉の羅列を知らない。[/太字]








ただ知らない間に知っていて、口がそれを覚えていて、







口を動かしていく度、するすると出ていく。



[太字]まるで、本当に、呪文みたいに。[/太字]









捨て飯「..........レモンさん。」








レモン「.........」








捨て飯「[太字]______背中。押してくれて、ありがとうございました。[/太字]」









レモン「、!」







レモン「..........何なのそれ、全部終わってからにしてよね」









彼女は驚いて、それでも、乾いた笑いを私に向けた。









捨て飯「..........よく分からないけど、私、行ってきますね。」








レモン「...........それなら、後悔、しないでよね。[太字].........全部、ぶつけてきてあげてよ。[/太字]」








レモン「[太字]______分かったんなら、..........いってらだよ。[/太字]」










誘われる絶望の波は、深くて暗くて、それこそ、無光層。








それでも、深い闇の底で、何かが灯る。







...........小さな光。









[太字]でもそれは、確かに『自分』だった。[/太字]







疑いも、恐れも、怒りも、優しさも、何もかも、全部を抱きしめて、静かに胸の内は燃えている。








これまで押し殺した感情の数々の合間で『それ』は、[太字]深く奥底で眠り姫となって佇んでいた。[/太字]








胸の奥が熱くなる。







心臓ではない、もっと深い場所が脈打つ。







[太字]呼吸が苦しくなるほど、身体中が光に満ちていく。[/太字]








[太字]自分の弱さも、今までの過ちも、目を逸らした過去も。[/太字]







[太字]すべてを抱えて、受け入れる。[/太字]











これが、私のすべて。







[太字]これが、私の______[/太字]











捨て飯「[太字]______『 [漢字]魂想開鎖[/漢字][ふりがな]こんそうかいさ[/ふりがな] 』!![/太字]」









[太字]ふわりと、若草色に色付き、辺りは暖かい空気に包まれた。[/太字]

作者メッセージ

やっと出せました。第2部で一番書きたかった要素です。

第1部でシリアスを全面に強く出した影響でこの要素を入れるには違和感がすごいと感じたので、
第2部では積極的にファンタジーらしさ(『戻界駅』や『九龍城』など)を取り入れて、できるだけ違和感がないようにしてはいました。
一応私が取り扱ってるのって『現代ファンタジー』ですからね。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

大変お待たせいたしました、
随分と前にお話していました『100の質問』の準備がついに整いました。
17:00に概要の説明もこめて先に質問が公開されます。
▷ https://privatter.me/user/Magu_ronron

キャラクターの深層心理や本質的なものを覗けるような深いものになっていますのでぜひぜひ。

2025/08/14 16:19

炙られまぐろ ID:≫ .6Zq.GLwNpR.k
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