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▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
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▷ シリアス展開・鬱展開   ▷ 多少のグロテスク表現
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嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#54

真綿の信仰






朱肉「レモンさ、なにして、」








夕凪「..........レモン、?」








朝露「............」








捨て飯「っ.........!!」









映るレモンさんの身体は、赤い。







[太字]赤く、赤く、どこまでも。[/太字]









[太字]閃光のようになぜか身体が眩く赤く灯り、炎がぶつかり合いぱちぱちと鳴る幻聴が未だ聞こえる。[/太字]










レモン「______[太字]【[漢字]謝肉祭[/漢字][ふりがな]しゃにくさい[/ふりがな]】[/太字]........」









[太字]______なぜか、彼女の声まで聞こえる。[/太字]







随分と、派手な幻覚を私は見ていて、










[太字]突如鮮血のような赤い光が、結界内に充満する。[/太字]










捨て飯「.........!?」








笹淵「な、何が起こって......!!」










その光の中心で、赤い星屑が集まり、人の形を成す。







それは足元から、ゆっくりと。









星屑が顔の辺りを形成し始めた時、それは喋り出す。







[太字]口元をにたりと、少し歪に広げながら。[/太字]











「______そうじゃん、やっと分かった」







「...........最初っから、ずっと」














レモン「[太字]______『私自身の肉』を使えば良かったんだ[/太字]」










それは確かに、レモンさんの声で喋っている。







[太字]ただ、酷く違和感を感じるほど、その姿は幼い。[/太字]









確かに服装や瞳の色は彼女そのもの。









しかし今と変わり、








[太字]蜜柑を薄めたような橙の髪色、







薄らと映る額に爛れた赤色の皮膚の痕、







ただ細くしなびた手足に、痛々しく咲き乱れるいくつもの[漢字]青紫の花[/漢字][ふりがな]アザ[/ふりがな]。[/太字]









[太字]それは彼女が隠した、残酷で凄惨な過去の、現実の投影。[/太字]










捨て飯「っ、何が起こって.........」








朝露「お前、さっき死んだはずじゃ、」









『 まだ死んでない.........[太字]再生しやがった[/太字].........!? 』







『 どういう事だよ.........!! 』










レモン「...........私の能力【謝肉祭】の全てを出すためには[太字]『新鮮な肉』が必要になる[/太字]のは、知ってるでしょ。」







レモン「[太字]だけど、それ以上でもそれ以下でもないの。能力に設けられてる制限は『それだけ』。[/太字]」













レモン「[太字]______だったら『自分自身の肉』は使えないなんて確証、どこにもないでしょ?[/太字]」








レモン「..........せっかく死ぬってくらいなら、自分から[漢字]命賭け[/漢字][ふりがな]ベット[/ふりがな]してヒリつく[漢字]一発勝負[/漢字][ふりがな]オール・イン[/ふりがな]くらいさせてくださいよね」









小さな、少し虚ろな瞳から向けられた不敵な笑みは、挑発的だった。









夕凪「...........っ」








捨て飯「........なに無茶してるんですか、本当に」









レモン「...........すぐそばで困ってたら、それを全力で助けるのが[太字]『大切なオトモダチ』[/太字]って関係でしょーが」







レモン「.........それとも、私たちが『オトモダチ』っていうのは間違ってる?」








捨て飯「..........!」








レモン「私はその責務を放って自分勝手に死ぬとか、そういうのができないだけなんすよ。」







レモン「[太字]向けられた期待に、できる事なら、全部応えたいから。[/太字]」









レモン「[太字]...........だからそれは、捨て飯さんも一緒っすよ。[/太字]」








捨て飯「.........え?」









元々私からすればかなり低い背丈から、さらに幼くなった背丈の彼女が私を見ている。









レモン「あの子を[漢字]救[/漢字][ふりがな]たす[/ふりがな]けてあげられるのは、きっと捨て飯さんだけなんすよ。」








レモン「[太字]私たちの誰にもできない、捨て飯さんだけができる一番の仕事っす。[/太字]」








捨て飯「...........」








レモン「[太字]だから捨て飯さん、どうか自分を信じて。[/太字]」








捨て飯「...........自分を、」








レモン「[太字]『助けられない』[/太字]とかじゃなくて[太字]『絶対助ける』[/太字]って、心の底から自分で願って。」








捨て飯「...........」








レモン「捨て飯さんならできるよ、絶対に。」









それは私に向けられた期待。







あの頃のように重い鉛のような期待ではない。








[太字]真綿で包み込むような、どこか向けられても心地のいいような期待。[/太字]









捨て飯「...........本当ですか、それ?」









『期待される事』に嬉しさを感じたのは、[太字]なぜか初めてだった。[/太字]







あれ、おかしいな。







[太字]こんな、嬉しいものだったっけ。[/太字]









レモン「私がこういう時に嘘つくようなバカ野郎だとでも?」









..........あぁ、かっこいいな。







私は、こんな感じの人になりたかったのかな。









捨て飯「............」








レモン「..........まぁそんじゃ、私は私で」









レモン「[太字]______食べ物の恨みと同じくらい、誰かを傷つけた時の恨みが怖いって、教えてあげますよ[/太字]」







レモン「..........[漢字]あんた[/漢字][ふりがな]弟くん[/ふりがな]にね!!」









............やっぱり前言撤回しようかな

作者メッセージ

大丈夫ですレモンは死にません
てか死なせません

こいつらには生き地獄を味わってもらいたい派閥の人間なので(鬼畜外道)

2025/08/11 14:42

炙られまぐろ ID:≫ .6FBw2n6UB56M
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