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▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1597

▷ シリアス展開・鬱展開   ▷ 多少のグロテスク表現
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嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#37

コピーライトを消し去って






[太字]______【 目を覚ませ 】。[/太字]







........どくん。





心臓は、まるで本能からの抗えない衝動に従順なように鼓動する。









朝露「っ、......?」







身体中に響く、その声と心臓の音に意識が遡っていく。







..........ぼやけた視界の中で、まだネオンライトが自分を照らしている。





一瞬ループしたかと幻覚を見たが、それは束の間の勘違いであるとすぐに分かる。









[太字]目の醒めきった虚無の、心配そうな、深刻そうな、そんな顔が目に映ったから。[/太字]











虚無「お前が『危険である』という事実は、こちらに十分伝わった。」





虚無「ドッペルゲンガーは、影からいつもこちらを見ている。」









虚無「[太字]ならば、我のすることは______これしかない[/太字]」







朝露「..........?」







虚無「............青年。」





虚無「[太字]我の無礼を、どうか許してくれ[/太字]」







朝露「え......?」















虚無「______ドッペルゲンガー」















虚無「 [太字]青年を、鏡の次元に送れ[/太字] 」













[水平線]















「............」







眠りから目覚めるのは、これで二回目だ。





光だけが異常に、ぼやけた視界を突き通して目に刺さる。









[太字]俺は、影に引きずり込まれて、それで_____[/太字]







それで.........





それで?









夕凪「っ、!!」







半ば衝動的に自分の首元に触れる。







..........血は流れていないし、なぜか不思議と痛みすらもない。





[太字]あの時確かに、爪が首に刺さっていたはずだったのに。[/太字]









現実という重力に身体が吸い寄せられ、ぺたんと座り込んでいる地面が冷たいことを知る。







気づいてふと辺りを見回すと、周りは全てがコピーされあっているような、迷宮のような空間だった。





.........これは、鏡?









[小文字]夕凪「いや、だとしたら........じゃあ、なんで.........」[/小文字]















「[太字]なんで俺の姿が、映ってないんだよ........[/太字]」







.........そう呟いても。





それでも映されているのは、風景だけだった。







鏡面にぴたりと手をつけてみるが、向こう側から手は伸びてきてくれない。











[小文字]「.........ここ、は......」[/小文字]







夕凪「......え、?」







...........今、朝露の声聞こえた?











[小文字]「........鏡? てかマジでここどこ?」





「俺さっきまで、スケッチブックの子と一緒に......」[/小文字]







あぁ、間違いなく、朝露の声だ。









夕凪「.......。」







今からでも、そっちに行きたい。





.........けど.........







[水平線]







[太字]「お前やっぱドッペルゲンガーじゃねぇか!!」[/太字]







[水平線]











夕凪「.........」







いや、幻聴でも幻覚でもないってことを、祈るしかない。











朝露「........っあ、夕凪!? お前何でここに?」







夕凪「あ、うん、えっと.......」







朝露「........どうしたんだよ、元気ないけど」







夕凪「........」







俯いてみる。





彼の足元に、影は見当たらない。







[太字].........またかよ[/太字]











ため息一つと勝手な注文だけして、右手側で俺を映さない鏡に寄りかかるように触れる。







[太字]その時だった。[/太字]











[太字][斜体]パリンッッ[/斜体][/太字]





夕凪「!?」







[太字]伸ばした右手に拒絶するように、鏡が割れた。[/太字]







朝露「夕凪、危ないから離れろ!」







左手をぐいと引っ張られバランスが崩れ、咄嗟に鏡から離される。











割れた鏡は、風景を歪に映し出す。





相変わらず、俺の姿は映らない。







[太字]朝露の姿もなかった。[/太字]















「 [太字]______来たんだね、俺の食糧[/太字] 」







そうやって呆然とする二人に釘を刺すように、声が引っ張られた方向からした。







振り向くと、



























「 ようやく気づいたんだね。 」











「 [太字]______こんばんは、俺のオリジナル[/太字] 」









[太字]鏡の向こう側の風景に、独りでに喋りだした俺が映り込んでいた。[/太字]

作者メッセージ

〜 半分お知らせ、半分予告 〜

「 Privatter+」より、半分お知らせ半分予告。
手軽にシリアスを楽しめる日常のアナザーストーリーを、
これから不定期的に執筆していく予定です。


〜 執筆予定のアナザーストーリー 〜

▷ 朱肉ストーリー 『 結び慣れないリボン 』
▷ 葉坐来ストーリー 『 大嫌いなもの 』
▷ 夕凪ストーリー 『 天邪鬼 』

2025/06/21 21:57

炙られまぐろ ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
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