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▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
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嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#36

虚無の心




朝露「........?」







目が覚めて、初めてそこが異常であることに気づく。





ネオンライトに照らされた自分の身体と........









朝露「[太字]........えっ誰ぇ!?[/太字]」





???「ッッ........()」







目の前にいる中性的で眠たげな人が照らされながら、こちらを見ていた。









朝露「........え、誰......ですか、?」







???「...........」





ワンテンポ遅れ、その人?子供? は、スケッチブックに文字を書き始める。









『 我は[太字]〝 虚無 〟[/太字]だ 』









朝露「........虚無、?」







虚無( コクン )







目の前で〝 虚無 〟と名乗る子は頷いた。





_____不思議な名前だな。







朝露「.........ねぇ、虚無。......ここはどこなのか教えて?」







虚無「.........」







やはりワンテンポ遅れ、スケッチブックに文字を描き始める。





きっと、俺の目を見て聞いていてくれているからだ。







『 ____ここは[太字]『九龍城』[/太字] 』



『 都心の奥深くにある、暗黒の地下街 』







朝露「九龍城.........」







聞いたこともない単語だ。





二十と数年の時を生きていて、ここまで知らなかった事なんてあっただろうか。









朝露「.........ねぇ、虚無」





虚無「、......。」







話しかければ、『どうした』と言わんばかりにすぐこちらを向く。









朝露「ここについて、九龍城について、君が知っている事をもっと教えてほしい。」





虚無「.........」







スラスラ......







虚無「、......。」







『 九龍城は、ただの猿の楽園。[太字]〝 絶望 〟に狂った、猿たちの楽園。[/太字] 』





『 [太字]我の知らない顔のお前が来たという事は。[/太字] 』







『 [太字]お前も、〝 絶望 〟に狂った猿の一匹だという事の裏付けに過ぎない。[/太字] 』







『 [太字].........我も、お前も。どっちも、頭のおかしくなった猿なのだ[/太字] 』







[太字]_____頭で、分からなかったフリはできない言葉だった。[/太字]





百聞は一見にしかず、読んで字の如く。









朝露「..........」





朝露「その.........〝 絶望 〟は、この場所に関係があるの?」







虚無「.........。」































虚無「 [太字]396Hz[/太字] 」











虚無「[太字]_____心当たりは、あるのだな[/太字]」







朝露「...........え?」







え、今.........











朝露「.........喋っ、た......?」







虚無「.........。」









目の前のその人は喋った。





でも、それ以上に恐ろしかったのは。











[太字]その『声』だった。[/太字]











[太字]一つひとつに、重い鉛がずんとのしかかるような静かな威圧を、心臓に直に感じる。[/太字]







まるで。











虚無「[太字]______お前は、真実を知る覚悟があるか。[/太字]」











朝露「.......ある、」







虚無「.........」









[太字]...........まるで、自分の全てを水泡に帰してしまいそうなほど、脆く優しいのに、痛い。[/太字]









そして喋ったと衝撃への余韻に浸ったと思うと、





スケッチブックのページをまた捲って書き出した。









『 [太字]この街にはドッペルゲンガーが存在する[/太字] 』





『 [太字]ドッペルゲンガーはお前たちの〝 絶望 〟から生まれた、〝 絶望 〟を食べるためだけに生まれた存在[/太字] 』





『 [太字]〝 絶望 〟もドッペルゲンガーも、放っておけば、お前の命はない[/太字] 』









パタリ、とスケッチブックを閉じて、こちらに真っ直ぐにアメジストの瞳が問う。















虚無「[太字]______お前は、何に〝 絶望 〟している[/太字]」







虚無「[太字]どうして〝 絶望 〟している[/太字]」









その言葉を聞いて。





[太字]........急に、どうでもいいような、いろんな思い出が走馬灯のように動き出した。[/太字]











思い出写真





ふたり





お墓の前





お昼休憩







俺が右





お前が左





お前今は何







俺の何





.......無い















虚無「[太字]______【 話せ 】[/太字]」











______あぁそうか、なるほど。









朝露「.......ッ、俺、.....は、」









[太字]コイツ、言霊遣いだったのか。[/太字]







道理で、この声が聞きたくないわけだ。





スケッチブックでしか会話しないわけだ。

















...........もう、いいか。





[太字]これ以上、抵抗する手段もないんだから。[/太字]

作者メッセージ

ちゃんと伏線、あります。

2025/06/15 15:17

炙られまぐろ ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
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