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▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
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▷ シリアス展開・鬱展開   ▷ 多少のグロテスク表現
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嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#34

影に溺れる




夕凪「........は?」





夕凪「おい、一体どういう......!」







溺水「まぁまぁ〜。怒って盲目的になるのは危ないよぉ〜?」







夕凪「........」







溺水「......話を戻すねぇ。」





溺水「さっきも言った通り、[太字]そのままだと君は直に死ぬ。[/太字]」







夕凪「........それは、どうしてだ?」





夕凪「[太字]この街に秩序が存在しないからか?[/太字]」







溺水「.........」









...........何となく分かっていた。





[太字]この街ほど、『無法地帯』と呼ぶに相応しい居場所はないと。[/太字]







彼がさっき俺に渡そうとした紙袋の中身すら、きっとろくなもんじゃない。











[小文字]溺水「[太字]..........ドッペルゲンガー[/太字]」[/小文字]







夕凪「え?」







溺水「[太字]ドッペルゲンガーがいると言われたら、君は信じるかい?[/太字]」











夕凪「..........ドッペル、ゲンガー......?」







溺水「うん、そうだよぉ。」







溺水「[太字]実際この街が狂ってるのは、半分くらいドッペルゲンガーのせいだしねぇ。[/太字]」









[水平線]













溺水「ここだとねぇ、ドッペルゲンガーがよく出るんだよ〜。」









溺水「ドッペルゲンガーは〜、言わば『オリジナル』の[太字]〝 絶望 〟[/太字]に反応して生まれる存在。」





溺水「[太字]ドッペルゲンガーは良くも悪くも〝 絶望 〟を食べてくれる。[/太字]」





溺水「[太字]でもねぇ〜、〝 絶望 〟を放ったらかしてると、熟れた魂ごと食べられて身体を乗っ取られちゃうんだぁ〜![/太字]」









夕凪「.........っ」







文面だけ見ると、にわかにも信じがたい話だ。







[太字]........それでも、この話を嘘と思えなかった。[/太字]









[水平線]





「[太字]______僕自身、だけど[/太字]」





[水平線]













夕凪「っ、......」

















溺水「[太字]君は〝 絶望 〟してる。[/太字]何かに対して、少なくとも〝 絶望 〟してる」





溺水「ここに迷子になってきた人たちはみ〜んなそうだったよ〜。」







夕凪「.........じゃあ、このまま黙って死ねと......?」





夕凪「ドッペルゲンガーに、食われろと.........?」







溺水「えへへ........そんなわけないじゃぁん。」









待ってました、と言わんばかりに。





彼は笑うばかりだった目元を開き、瞳孔の渦巻いた瞳をこちらに真っ直ぐ向けた。











溺水「[太字]_____『鏡の次元』[/太字]」







溺水「[太字]『鏡の次元』に行って、自分とお話してあげなよ。[/太字]」





溺水「って言っても〜、行き方は知らないから、僕が言えるのはこれ以上な〜んにもないけどねぇ。」







夕凪「........。」











溺水「で、聞きたいのはこれでおしまい?」







...........ひとつだけ。











夕凪「[太字]..........溺水さんは、〝 絶望 〟してたんですか?[/太字]」







溺水「........」











つまりは、だ。





ここは〝 絶望 〟する者だけが入れる、変な街。









[太字]それなら彼まで〝 絶望 〟してなきゃ、ここにいるのはおかしいだろう?[/太字]













彼の笑顔が歪む。





まぁ、図星だろう。







_____その時、感情に彼の中の何かが反応でもしたのだろうか。









[太字]影がブクブクと音を立てて、泡を吹いて、何かを孕んだように大きく膨れていく。[/太字]







影を見て、彼は苦しそうな笑顔で言う。















溺水「.........僕は言ったはずなんだけどなぁ、......」





















溺水「[太字].........堅苦しいのは好きじゃないんだってばぁ。[/太字]」









瞬間、怒り狂うように、はち切れるように影が割れる。





べちゃりと、何も映さないほどに真っ暗の液体が二人の足元に飛び散る。







影の色がすっかりと落ちていき、目の前に、











あぐらをかいて座る男と相違のないヒトが、顕現する。









そのまま、







溺水「.......んじゃ。」





溺水「[太字]頑張ってねぇ〜、![/太字]」









ぐちゃり。





[太字]笑顔で、どろどろになった。[/太字]

作者メッセージ

溺れる
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2025/06/09 17:18

炙られまぐろ ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
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