- 閲覧前にご確認ください -

- ATTENTION -
以下の要素に注意して傾聴してください

▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1597

▷ シリアス展開・鬱展開   ▷ 多少のグロテスク表現
▷ 閲覧注意要素(特に2章)
▷ 低クオリティ   ▷ とんでもなく不定期投稿

文字サイズ変更

嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#25

彼の美徳


ガラガラガラ......と音を立て、埃一つついていない、雨で冷たくなった部屋の扉が開く。





そこに入った二人の人間が、大事そうに保管された無機質なコレクションを眺めている。





壁には画家から買い取ったものなのか、誰かが描いたのか、絵画がところどころに飾られているが、目にもつけられない。











「.........[太字]アーティファクト[/太字]、」







「.......あぁ、興味があったんですね。[太字]伽藍堂さん[/太字]」







伽藍堂「...........」







無口を貫き通すばかりの彼、そのどこか暗い新緑の瞳の先は、どこまでも深い深淵の色。





その姿は、[太字]片魚 来世[/太字]であった。









片魚「本当に素晴らしいものですよねぇ。」





片魚「[太字]幾億年という多大な時間の中で過去の文明たちはこんなに素晴らしいものを作り上げているんですから。[/太字]」







伽藍堂「...........不気味」







片魚「......確かにそうとも見て取れますね。でもいつかこのアーティファクトも、[太字]『コア』の糧になりますから。[/太字]」







伽藍堂「.........消えちゃう?」







片魚「.........まぁ、そうなりますね。」





片魚「そうですよね、[太字]リリエルさん。[/太字]」







"全部分かってるぞ" と言わんばかりに彼が唱えると、





[太字]ショーケースの角からシュウシュウと音を立て、黒い煙が浮き出る。[/太字]







その黒い煙はカタチを成していき、瞬く間に氷柱のような長く白い髪の人間がそこに実像を現す。









リリエル「そ〜だねぇ。アーティファクトは『コア』に吸収されて跡形もなくなっちゃうよ〜。」





リリエル「って言っても、一応『例外』が確認されてるから一概に全部消えるとは言い切れないんだけどね」









リリエル「必要なものの内例外である『罪の根源の器』と『功の根源の器』を除くと、だから___ 」









[太字]『 豊穣の角笛 』



『 霜の人形の右手 』



『 天火忠貞の首輪 』



『 原始の金床 』



『 甦りの青薔薇 』[/太字]









リリエル「_____可能性あるのは、この5つになるかなぁ。」





リリエル「まぁ僕たちには消えても消えなくても、どっちでもいいんだけどね〜」







片魚「それはそうですね」





片魚「にしても、そのうち一つがすぐ近くにあって良かったですよね」







リリエル「そうだねぇ、まさか僕の[太字]『[漢字]居場所[/漢字][ふりがな]すみか[/ふりがな]』[/太字]にあったなんて、思いもしなかったよ〜。」







伽藍堂「.........地下の」







リリエル「あぁ、それそれ! 僕と、[太字]夏目くんが住んでたとこ![/太字]」







片魚「.........あそこは確か、随分と無法地帯なはずでは?」





片魚「そもそもスラム街と呼ばれていますし、[太字]犯罪が蔓延っていると噂を耳に挟んでいますが[/太字]」







リリエル「あ〜、それに関しては[太字]事実だよ。[/太字]まぁ、だけど........」







伽藍堂「.........だけど?」







リリエル「僕はねぇ、[太字][漢字]こっち[/漢字][ふりがな]地上[/ふりがな]よりあっちの方が好きだよ。[/太字]」





リリエル「[太字]僕にとっては天国みたいだったなぁ。[/太字]」

















______だって、人の隠された本性、欲望、絶望とかって、







それを自暴自棄になってさらけ出す人間って.........





















[太字]〝 最高に滑稽で醜くて、美しいと思わないかい? 〟[/太字]







そう語るマゼンタの瞳とその顔は、明らか狂っていた。

2025/06/01 20:23

炙られまぐろ ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 51

コメント
[70]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL