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▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
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▷ シリアス展開・鬱展開   ▷ 多少のグロテスク表現
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嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#21

エゴイスト




〜 夕凪side 〜











ガラガラガラ......







夕凪「荷物........持ってきたぞ」





[小文字]朱肉「............先生」[/小文字]







弱々しく、胃酸に焼かれ掠れた声で目も合わせずに、それは独り言のように呟いていて。









夕凪「............」





夕凪「......どうした?」







朱肉「.........」







それは一言、小さく、虫の声のよう呟く。





















[小文字]朱肉「.........繧ゅ≧蜒輔€∵カ医∴縺溘>繧�」[/小文字]







霧のかかったように、ノイズ音のように聞こえてそれは聞き取れなかった。









夕凪「......えっと、?」





夕凪「ちょ、もう一回言ってくれるか?聞こえなくて......」







朱肉「[太字].........なんでもないよ[/太字]」







...........まるで、さっきのそれは何もなかったかと言うように、彼女は独りでに話し始めた。





その感情が、俺にはさっぱり分からない。







[太字]人の悩みが、痛みが、感情が、ある人には分からないまま他人事のよう触れられるとの一緒だ。[/太字]









夕凪「.........は、はぁ......? それってどういう......」







さっきから、目も合わせてくれない。





こちらに振り向いてすらくれない。









朱肉「.........」







朱肉「[太字]..........どうせ先生には、分かんないよ[/太字]」







分かりきってるみたいな、最初から決めつけてるみたいな、





.........それが俺には、許せなかった。









夕凪「っ......」





夕凪「[太字]勝手にそんなの......決めつけんな........![/太字]」







朱肉「........うるさい」





朱肉「[太字]........先生に、僕の気持ちなんて分かるわけない[/太字]」







朱肉「[太字]だって、[漢字]見た目[/漢字][ふりがな]身体[/ふりがな]が同じでも、[漢字]中身[/漢字][ふりがな]性別[/ふりがな]は違うんだから当然でしょ。[/太字]」







夕凪「ッ.........」







さっきから聞こえる彼女の声が、驚くほどに冷たい。





雨の音に感化されて突き刺さる。心臓までも冷えるような、それくらい冷たい声。









夕凪「......ッ、どうして、どうして頼ってくれないんだよお前は.........」









朱肉「.........先生にだけは、言われたくない」







夕凪「.........それでも、!





朱肉「[太字].......うるッさい!![/太字]」







二人きりの保健室に声が響く。





彼女がここまで声を荒げた事に、自分の身体が凍結した。







朱肉「[太字]もう......放っておいてよ!![/太字]」





夕凪「..........。」







朱肉「[太字]希望があるかもなんてずっと思うくらいなら、最初から絶望に叩き落されてる方がずっと楽だった!![/太字]」





朱肉「なのに、いつまでも夢を見させてくるような先生が、狂いそうになるくらい憎くておかしくなりそう!!」





朱肉「[太字]もう、救われたいなんて甘ったれた事考えたくないの!![/太字]」







夕凪「........あ、っ......」









........まず、一つ。





[太字]目の前の彼女は泣いていたこと。







瞳から出ていく透明な涙は、顎の辺りで大渋滞起こして布団を濡らしていたこと。[/太字]







______そして驚くほど虚ろな、人形の瞳のような、





地面さえも写さないほど、黒く、黒く、深く。





[太字]深淵を通り越すほどの真っ暗な瞳で泣いていたこと。[/太字]











.........二つ。





[太字]きっとそれは、俺のせいだということ。











............俺の、今までに振るった、自分勝手がすぎるエゴのせいであること。[/太字]













朱肉「.........ッッ」







夕凪「.........」







もう彼女の荷物の重さなど気にすることもできなかった。





もう、呆然としていた俺の肩からはとっくに滑り落ちていたから。







俯いた彼女は小さく呟く。















[小文字]朱肉「[太字]........ご、めん[/太字]」[/小文字]









それだけ言って音もなくゆっくりと立ち上がると、俺の横にあった荷物を取って、呆然とする俺を置いて、







保健室登校のためにあった保健室の帰り口から、帰ってしまった。













[太字]______傘も差さずに。[/太字]

作者メッセージ

モチベ維持するために最近聞いてる曲
▷ オーバーキル! / 謎J
▷ 文学的なブーバキキ / 安見すや
▷ 虚無さん / shimon
など

それでもモチベが足りない

2025/05/27 21:54

炙られまぐろ ID:≫ 0iWryiYymRxjY
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