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▷ この旋律は『全部上書きして』の続編となっております。先にそちらを読破してからこちらを閲覧することを推奨します。

『全部上書きして』
https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1597

▷ シリアス展開・鬱展開   ▷ 多少のグロテスク表現
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嘘つきたちの輪舞曲【Lier's world】

#11

変わってなければよかった




[中央寄せ]〜 レモンside 〜[/中央寄せ]









荒々しい口調、適量と言うべきながなり声。





ジトッともたついたその重苦しい瞼の裏の瞳は、確かに佐々木のものだ。









でも本質は違う。





[太字]『あれ』は、もう一人の佐々木だ。[/太字]











[太字][漢字]あの日の私を殺した[/漢字][ふりがな]私を変えてしまった[/ふりがな]、不幸者なもう一人。[/太字]











レモン「誰かと思えば、......[太字]鈴木さんじゃないですか[/太字]」





レモン「私の方からはお久しぶり.........そう、言えばいいんですかね」







[小文字]レモン「.........貴方はずっとその身体の裏側から見てきたんでしょうけど。」[/小文字]







鈴木「............」











レモン「.........んで?[漢字]コウサイラクカ[/漢字][ふりがな]幸災楽禍[/ふりがな]?と言い偉そうになったといい、まー好き勝手言ってくれたじゃないですか。」





レモン「............どういう意味なのか、教えてもらいますからね。」















[太字]______そう私が捉えた彼の瞳には白も黒もなかった。[/太字]







ただ死んだ魚のように獣のように、見開かれた灰色の瞳孔がこちらに迫る。











目を合わせ互い見ている深淵、





何もない駅には大きく聞こえる、手袋を被った拳を握りしめる音、











右足を前に出され、









恐怖の味を無意識的な内に感じて、









いくら反応が遅かろうと反射的に身構え目を瞑る、















[太字]殴られる。[/太字]















レモン「っ、.........?」











鈴木「............」











[太字]______上げられてた手袋は止まったままだった。[/太字]











[水平線]







〜 鈴木 / 佐々木 side 〜















俺から何の攻撃も来ない事、喋らない事、その両方に目の前のコイツは驚き不思議がっていた。





息を震わせ、恐る恐る湿っぽくなっていた目を開け、少し震えた目で此方を見つめていた。











「............少し、感情が[漢字]昂[/漢字][ふりがな]たかぶ[/ふりがな]っただけだ」







ごめんと、そう謝罪できたのは冷静に戻れたと言っていい事なのか?





そうであれば、俺の役目は一旦お終いになる。











[漢字]彼女[/漢字][ふりがな]コイツ [/ふりがな]は俺に対して返答はせず、ただ息を凝らし、身体を突き刺してしまうほどの鋭い瞳で此方を捉えていた。









プツリと俺の、"俺として" の意識は、シャットダウンする。





______ "私" が帰ってくる。





















「、............」







変わってないとか、腐った精神だとか。





ぐるぐるとその言葉が頭を廻る。







実際、私の去り際聞こえたそれは、私にも向けられていたような気がするから。















佐々木「............レモンさんは弱いんです」







佐々木「それなのに語るのは、......やめてください」





[小文字]佐々木「[太字]............苦しむのは私だけでいい[/太字]」[/小文字]









ようやく出せた声は苛立ちと、哀しみが混じっているのが自分でも分かる。





自分の胸の奥から絞り出されたように呟く。









私の瞳に怒りだけでなく、酷い疲れと諦めが滲む。





彼女が変わったことを嘆きながらも、[太字]その弱さを責める自分自身にも嫌気が差していた。[/太字]







過去と[漢字]現在[/漢字][ふりがな]イマ[/ふりがな]の断層を抉るようなこの奇妙な都市伝説の中で、私はどうしていられようか。

















きっと私は、彼女が変わっていなければ、







レモンさんが取り繕うとしていなければ、[太字]私は............[/太字]











[水平線]















............気持ち悪い。





立っているのが精一杯なんだ。









______こんなに苦しいなんて、知らなかったな。







[太字]信じてたのに裏切られるような気分一つなんかで、こうなるなんてさ。[/太字]









これだから私の信じたものを変えたくはなかったんだ。





進むべき道を、間違えたくなかったんだ。















[太字]............もう少しくらい、愉悦に浸らせてほしかったよ。[/太字]







もう私、疲れちゃったよ。





疲れた時こそ甘いものは欲しくなる。







私の精神安定剤は、そういうので手に入るんだから。















周りに置いていかれないようにして生きてきたのを、[太字]『置いてかれてもいいや』にしたのが、私の一番の間違いだった。[/太字]







周りが目まぐるしく変わっていくのを見るのは、もう嫌だ。































______あぁ、そうか



























人の幸せを潰すことが愉悦だったんじゃなかった。

















[太字]人が『変わっていかない』、そんな安心感だけ覚えたかったんだ。[/太字]















それだけだったんだ。

作者メッセージ

鈴木の出演時間がゲストで友情出演した人と同じくらいの尺すぎる

2025/05/11 21:15

炙られまぐろ ID:≫ 0iWryiYymRxjY
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