二次創作
集え、水禁学園!
日が沈み、二人とも何を言うでもなくただ自然にベッドに腰掛ける。既に「それ」は行った筈なのに、初めてのように心臓が跳ねる。上気した頬は桃色に染まり、私たちは距離を詰めた。手を伸ばしてベッドの上で指を絡める。サーシャの唇が艶っぽく光を反射する。私はそれにドキッとして、そのまま不思議な力に引き寄せられるように彼女の顔に近づいて[打消し] [/打消し]。辺りが眩く光り、私たちが体を預けていたベッドの感触が消え、別の部屋へと転送された。突然空中へ投げ出されるように現れた私たちは、為す術なくその部屋のベッドへと落っこちた。
各々のペアが自分たちの部屋で過ごす中、ひっそりと寮の部屋が一つ、増えていた。
011号室 〜流水 蘭&サーシャ〜
「いてて...どこ、ここ?」
「ボ、ボクのせいじゃありませんよ!」
自分の欲望のために無断で日本人を異世界にダウンロードした前科のあるサーシャは、自分の信用度に危うさを感じていたのか、聞いてもいないのに即座に慌てて否定する。むしろ怪しいよそれ。そろそろ「違法だよ、よびだすくん」のCMもやるべきなんじゃないの?
私は半分信用していない目でサーシャを見ると「ほんとですってば!」と頬を膨らませた。すると、サーシャがはっと何かに気付いて慌てふためき始める。忙しいな、この娘。私は苦笑いしながらもその賑やかな様子を見守る。そしてサーシャは自分の服の中をがさごそ探り始める。...なんだろ。
「...!はぁ、良かったです〜、いましたよぉ〜」
安心し切って気が抜けたようにへなへなとした声を出すサーシャ。サーシャが手にした二つのものを見ると、それは青いスライムの「アデット」と赤いスライムの「ドラケージ」であった。この青いアデットは薬の成分を全身に増殖、拡散させて浸出させる特殊能力を持っていて、赤いドラケージの方は体の材質と形状を一時的に変化させられるらしい。私はこの子達の能力を文字通り身をもって知ることになったのだ。その二体のスライムをどうやって使うか、思い出すだけで少し......いやいやっ、私は頭を振って煩悩を追い出す。
「なーんでまたそんなもの忍び込ませてんの」
「だ、だって、もうそういう雰囲気だったじゃないですか!」
「同意を取れ、同意を」
私がサーシャを軽くチョップすると、「ぐああっ」とサーシャは大袈裟に退けぞいた。全く、サーシャは初めも知らないうちに知らない薬飲ませたし...。指導が必要なんじゃないだろうか。私がどうしたものか考えあぐねていると、都合の悪い話題から意識を逸らすかのようにサーシャが部屋の一箇所を指差した。
「あ、あれなんの服でしょうか?」
「え、どれのこと?」
「ほら、あれです!」
一点を指す指を強調するサーシャ。その方向をなぞるように視線を動かすと、ハンガーに高校の制服らしきものがかかっていた。
「へ、なんで学制服?」
「知っているんですか?」
あ、私の頭に一つの考えが浮かぶ。コイツ、もしや知らぬ間に私を眠らせてコスプレができる系の建物に連れ込んだんじゃないだろうな!なんといかがわしい......。私は頭を抱えて、そのまま辺りを見渡した。薄いカーテンがかかった窓の外は暗くてよく見えず、室内の光が反射して混乱した私と物珍しげにキョロキョロしているサーシャを映し出した。内装はどちらかというと健全なホテルである。いや、不健全なホテルなんて全然知らないけど。本当です。信じてください。
そして窓にかかった時計を見ると午後11時を指しており、何も感じていなかったはずなのに、時間を意識すると少しばかり眠気を感じてしまう。そのまま景色をスライドさせると、四角い木造テーブルに何か紙が置いてあった。その紙にはこう書いてある。
「流水さん、サーシャさんへ あなた達は我が水禁学園の転校生です。他の皆さんは今日の午前に自己紹介を済ませてしまい、今は各自の部屋で過ごしておられます。突然のことで驚いたかもしれませんが、ここは安全な場所ですので、安心してお過ごしください。それではごゆっくり。」
どうやらサーシャの容疑は晴れたようだ。あ、そういやサーシャ日本語読めないよね。と思ったがふむふむと内容を読むと
「ほら、ボクじゃなかったでしょ」
と得意げに胸を張った。それは良いのだが
「サーシャ、この文字読めるの?」
「え、読めるってそりゃ...。あっちの世界と同じ言葉ですし、今更何を言うんですか?」
はてと可愛らしく首を傾げるサーシャは嘘を言っている訳ではなさそうだ。まあいい。どうせ魔法の力が何かだ。魔法すごい。
それ以上考えるのをやめた私はベッドに大の字に倒れ込み、大きく欠伸をした。それを見たサーシャはクスリと微笑む。
「ラン、喉が渇きませんか?」
「んー、そうだね。こっち来て驚きっぱなしだから水飲みたいかな」
「了解ですっ」
そう言ってサーシャはそそくさとベッドから降り、鼻歌まじりにパタパタとキッチンへ向かった。初めて見るものに困惑しながら何か言っているようだ。
「ん?これ、どうやって使うのでしょうか。...わっ!水が出てきた!これをコップに入れましょう」
水を注いだコップを二杯、持ってきたサーシャはどっちが誰のなんて決まっていないのに、両方を見比べてから私に一方を渡した。
「はい、どうぞ」
「ん、ありがと」
こんなやりとりも慣れたもので、サーシャへの警戒心というものはかなり解けている。サーシャもサーシャで私を強く信頼してくれているようで、それがまた心地良かった。でも、それがいけなかったのだろう。サーシャには一定の警戒心を持つべきだった。そんな教訓が得られる貴重な日となった。
10分後。妙な蒸し暑さに汗が首元を伝っていく。私は洋服の胸元をパタパタしながらサーシャに言う。
「ねえ、なんか暑くない?」
「はあ、そうですね。......外が砂漠だからでしょうか」
「え、マジで?私にも見せて」
窓に張り付くようにしているサーシャの元へ駆け寄り、肩に触れながら窓を覗き込んでみる。暗くて見えにくいが、そこには確かに砂漠が広がっていた。
「うわ、ほんとだ...!いや、でも最初暑くなかったよね?」
「それはー、落ち着いたことで体がこの場所に順応してきたからじゃないでしょうか。ほら、集中してる時に小さい怪我をしても気付かないことってありません?ボク、あれで作業終わった後に紙で指を切ったことに気付いて、そしたら急に痛みが襲ってきてですね。いつの間に!?ってびっくりしたものですよ」
急に饒舌になるサーシャ。いや怪しすぎるでしょ。転移についてはサーシャじゃないって認めるけれど、これはもうあれだよ。
「薬飲ませたでしょ」
「ありゃ。分かっちゃいましたか〜」
またクスリと笑うサーシャ。別に薬と掛けていない。なんて誰に向けてのものか分からない弁明をしているうちに、サーシャは私の肩をがっちりと掴みある方向へ押していった。どこにこんな力が、いや違うのか。アデットが増幅させた薬の効果で私の抵抗する気力を奪っているのか。無意識にサーシャへと委ねてしまった体はもう自分の意思で抵抗することをしない。そして何かにぶつかり、かくんと膝カックンされたように倒れ込んだ。
膝から下をベッドから下ろした状態で寝転んでいる私に、サーシャは覆い被さる。私の肩の上に両手を置き、それぞれをベッドに沈ませる。
「ボク、途中で邪魔されたことが不満だったんですよ。あっちの世界でできなかったことの続き、しませんか?」
「私が断れないの、知ってるくせに」
「いじけた顔が可愛いです」
「...うるさい」
サーシャは私の頬に軽くキスをすると起き上がり、机から取ったドラケージの形状を変えていった。彼女は変化しきったそれを愛おしそうに撫でた。指先でつーっとなぞるその様子が変に艶かしく見えて、私は身を捩らせた。サーシャは中途半端に服を脱ぎ、綺麗な鎖骨と肩を露出させる。その拍子に一緒に現れた翼が、抑えきれない気持ちを先に発散でもするようにバタバタとはためいていた。
そしてサーシャはドラケージが変化したそれを私の✕✕✕に✕✕✕すると、そのまま私は✕✕✕になってそれを見たサーシャも✕✕✕に...。恍惚とした表情を浮かべるサーシャはとても満足そうだった。その後も✕✕✕が✕✕✕で私もやけになって✕✕✕をサーシャの✕✕✕に✕✕✕して✕✕✕、✕✕✕、 ✕✕✕だった。もうほんと✕✕✕だらけだった。
それは夜闇がもっと深くなるまで、ともすれば朝まで続くのかなぁなんて思った。学園について思いを馳せていたのも束の間、もうまともに考えられなくなってきた。私たちは知らぬ間に眠りに落ちてしまった。二人は仲良く気持ちよさそうに同じ布団で抱き合って眠っていた。
おやすみなさい。また明日。
各々のペアが自分たちの部屋で過ごす中、ひっそりと寮の部屋が一つ、増えていた。
011号室 〜流水 蘭&サーシャ〜
「いてて...どこ、ここ?」
「ボ、ボクのせいじゃありませんよ!」
自分の欲望のために無断で日本人を異世界にダウンロードした前科のあるサーシャは、自分の信用度に危うさを感じていたのか、聞いてもいないのに即座に慌てて否定する。むしろ怪しいよそれ。そろそろ「違法だよ、よびだすくん」のCMもやるべきなんじゃないの?
私は半分信用していない目でサーシャを見ると「ほんとですってば!」と頬を膨らませた。すると、サーシャがはっと何かに気付いて慌てふためき始める。忙しいな、この娘。私は苦笑いしながらもその賑やかな様子を見守る。そしてサーシャは自分の服の中をがさごそ探り始める。...なんだろ。
「...!はぁ、良かったです〜、いましたよぉ〜」
安心し切って気が抜けたようにへなへなとした声を出すサーシャ。サーシャが手にした二つのものを見ると、それは青いスライムの「アデット」と赤いスライムの「ドラケージ」であった。この青いアデットは薬の成分を全身に増殖、拡散させて浸出させる特殊能力を持っていて、赤いドラケージの方は体の材質と形状を一時的に変化させられるらしい。私はこの子達の能力を文字通り身をもって知ることになったのだ。その二体のスライムをどうやって使うか、思い出すだけで少し......いやいやっ、私は頭を振って煩悩を追い出す。
「なーんでまたそんなもの忍び込ませてんの」
「だ、だって、もうそういう雰囲気だったじゃないですか!」
「同意を取れ、同意を」
私がサーシャを軽くチョップすると、「ぐああっ」とサーシャは大袈裟に退けぞいた。全く、サーシャは初めも知らないうちに知らない薬飲ませたし...。指導が必要なんじゃないだろうか。私がどうしたものか考えあぐねていると、都合の悪い話題から意識を逸らすかのようにサーシャが部屋の一箇所を指差した。
「あ、あれなんの服でしょうか?」
「え、どれのこと?」
「ほら、あれです!」
一点を指す指を強調するサーシャ。その方向をなぞるように視線を動かすと、ハンガーに高校の制服らしきものがかかっていた。
「へ、なんで学制服?」
「知っているんですか?」
あ、私の頭に一つの考えが浮かぶ。コイツ、もしや知らぬ間に私を眠らせてコスプレができる系の建物に連れ込んだんじゃないだろうな!なんといかがわしい......。私は頭を抱えて、そのまま辺りを見渡した。薄いカーテンがかかった窓の外は暗くてよく見えず、室内の光が反射して混乱した私と物珍しげにキョロキョロしているサーシャを映し出した。内装はどちらかというと健全なホテルである。いや、不健全なホテルなんて全然知らないけど。本当です。信じてください。
そして窓にかかった時計を見ると午後11時を指しており、何も感じていなかったはずなのに、時間を意識すると少しばかり眠気を感じてしまう。そのまま景色をスライドさせると、四角い木造テーブルに何か紙が置いてあった。その紙にはこう書いてある。
「流水さん、サーシャさんへ あなた達は我が水禁学園の転校生です。他の皆さんは今日の午前に自己紹介を済ませてしまい、今は各自の部屋で過ごしておられます。突然のことで驚いたかもしれませんが、ここは安全な場所ですので、安心してお過ごしください。それではごゆっくり。」
どうやらサーシャの容疑は晴れたようだ。あ、そういやサーシャ日本語読めないよね。と思ったがふむふむと内容を読むと
「ほら、ボクじゃなかったでしょ」
と得意げに胸を張った。それは良いのだが
「サーシャ、この文字読めるの?」
「え、読めるってそりゃ...。あっちの世界と同じ言葉ですし、今更何を言うんですか?」
はてと可愛らしく首を傾げるサーシャは嘘を言っている訳ではなさそうだ。まあいい。どうせ魔法の力が何かだ。魔法すごい。
それ以上考えるのをやめた私はベッドに大の字に倒れ込み、大きく欠伸をした。それを見たサーシャはクスリと微笑む。
「ラン、喉が渇きませんか?」
「んー、そうだね。こっち来て驚きっぱなしだから水飲みたいかな」
「了解ですっ」
そう言ってサーシャはそそくさとベッドから降り、鼻歌まじりにパタパタとキッチンへ向かった。初めて見るものに困惑しながら何か言っているようだ。
「ん?これ、どうやって使うのでしょうか。...わっ!水が出てきた!これをコップに入れましょう」
水を注いだコップを二杯、持ってきたサーシャはどっちが誰のなんて決まっていないのに、両方を見比べてから私に一方を渡した。
「はい、どうぞ」
「ん、ありがと」
こんなやりとりも慣れたもので、サーシャへの警戒心というものはかなり解けている。サーシャもサーシャで私を強く信頼してくれているようで、それがまた心地良かった。でも、それがいけなかったのだろう。サーシャには一定の警戒心を持つべきだった。そんな教訓が得られる貴重な日となった。
10分後。妙な蒸し暑さに汗が首元を伝っていく。私は洋服の胸元をパタパタしながらサーシャに言う。
「ねえ、なんか暑くない?」
「はあ、そうですね。......外が砂漠だからでしょうか」
「え、マジで?私にも見せて」
窓に張り付くようにしているサーシャの元へ駆け寄り、肩に触れながら窓を覗き込んでみる。暗くて見えにくいが、そこには確かに砂漠が広がっていた。
「うわ、ほんとだ...!いや、でも最初暑くなかったよね?」
「それはー、落ち着いたことで体がこの場所に順応してきたからじゃないでしょうか。ほら、集中してる時に小さい怪我をしても気付かないことってありません?ボク、あれで作業終わった後に紙で指を切ったことに気付いて、そしたら急に痛みが襲ってきてですね。いつの間に!?ってびっくりしたものですよ」
急に饒舌になるサーシャ。いや怪しすぎるでしょ。転移についてはサーシャじゃないって認めるけれど、これはもうあれだよ。
「薬飲ませたでしょ」
「ありゃ。分かっちゃいましたか〜」
またクスリと笑うサーシャ。別に薬と掛けていない。なんて誰に向けてのものか分からない弁明をしているうちに、サーシャは私の肩をがっちりと掴みある方向へ押していった。どこにこんな力が、いや違うのか。アデットが増幅させた薬の効果で私の抵抗する気力を奪っているのか。無意識にサーシャへと委ねてしまった体はもう自分の意思で抵抗することをしない。そして何かにぶつかり、かくんと膝カックンされたように倒れ込んだ。
膝から下をベッドから下ろした状態で寝転んでいる私に、サーシャは覆い被さる。私の肩の上に両手を置き、それぞれをベッドに沈ませる。
「ボク、途中で邪魔されたことが不満だったんですよ。あっちの世界でできなかったことの続き、しませんか?」
「私が断れないの、知ってるくせに」
「いじけた顔が可愛いです」
「...うるさい」
サーシャは私の頬に軽くキスをすると起き上がり、机から取ったドラケージの形状を変えていった。彼女は変化しきったそれを愛おしそうに撫でた。指先でつーっとなぞるその様子が変に艶かしく見えて、私は身を捩らせた。サーシャは中途半端に服を脱ぎ、綺麗な鎖骨と肩を露出させる。その拍子に一緒に現れた翼が、抑えきれない気持ちを先に発散でもするようにバタバタとはためいていた。
そしてサーシャはドラケージが変化したそれを私の✕✕✕に✕✕✕すると、そのまま私は✕✕✕になってそれを見たサーシャも✕✕✕に...。恍惚とした表情を浮かべるサーシャはとても満足そうだった。その後も✕✕✕が✕✕✕で私もやけになって✕✕✕をサーシャの✕✕✕に✕✕✕して✕✕✕、✕✕✕、 ✕✕✕だった。もうほんと✕✕✕だらけだった。
それは夜闇がもっと深くなるまで、ともすれば朝まで続くのかなぁなんて思った。学園について思いを馳せていたのも束の間、もうまともに考えられなくなってきた。私たちは知らぬ間に眠りに落ちてしまった。二人は仲良く気持ちよさそうに同じ布団で抱き合って眠っていた。
おやすみなさい。また明日。