二次創作
集え、水禁学園!
「よし、じゃあ席順に撃ってもらうぞ。武器は自分の好きなものにしろー」
ヴェルダーの少し興味なさげな声が砂漠に響く。こうして、それぞれの力の見せ場、或いは人によっては公開処刑が行われることと相成った。
自信満々に手を前に出すのはサーシャ・トリニダ。彼女は大人の余裕だろうか、さして緊張した様子も見せずに言ってのける。
「そもそも私は教師だったんです。教える側だったんです」
「まあそうだよね」
「生徒である筈がないんです」
「だね、教えを乞う立場じゃないよね」
「ええ、なのでこうして実力を測られるということ自体が少々おかしいことなんです」
「サーシャ、いいから早く撃ちなよ...」
何がそこまでサーシャに生徒であることを嫌がらせるのかは分からない。しかしやたらと不満を強調するサーシャの相手をしていた田中も、早々に会話を打ち切って彼女を諭す。
一人目の実力の披露、それは当人よりも周りに緊張を走らせる。このサーシャを基準に自らの実力を定められるのかと思うと途端に不安に襲われるのだ。そして案の定、元教師というのは伊達じゃなかった。
「ハイアクアブラスター!」
そう高らかに魔法の名を叫ぶ彼女の手元から繰り出される水は、太い直線を描いて20m先にある直径50cmほどの的を撃ち抜いた。
「す...すげえ」
「トリニダさん、凄い水圧ですね!」
「木っ端微塵じゃん」
口々に彼女の技を賞賛するクラスメイト達。その声が途絶えると、田中も小さくサーシャへ言う。
「やっぱりサーシャは凄いね」
「と、当然です。わ、私はこれで食べてきたも同然なんですから」
サーシャ、褒められるの慣れてなさそうだなぁ...、と田中は苦笑いを作りながら自分の番になるまでに気合を入れるため、両手で頬を叩いた。
「皆にはそもそもの攻撃範囲が広かったから当たったように見えたかもしれないな。だがあの水の柱の中心は的の真ん中を捉えていた。十分な実力だ。んじゃ次、田中」
淡々と評価するヴェルダー。こ、この人遠慮しなさそうだなー。僕にも忌憚ない意見言いそうだなー。もう僕の番だよ...。緊張に体を震わす田中だったが、彼には特技があった。自分でも異世界へと行くまでは知らなかった特技。法治国家である日本では普通の人生を送っていれば知りようもなかったこと、それはサーシャとのミノタウロス戦で開花した。田中は迷わずクロスボウへと手を伸ばし、片目を瞑って狙いを定めると、これまた迷いなく矢を放った。小気味よい音を立てて的へと突き刺さる矢に、皆言葉を失う。
「え。何、日本でクロスボウ使ってた感じ?」
丸山が軽く冗談めかして言うのに対してぶんぶんと首を振る田中。
「それ歴とした犯罪だから。ちゃんと法を遵守してたから。でも何で手に馴染むんだろ...」
最後に呟いた言葉は誰に向けたものというより、自分の中にある純粋な疑問のようだった。それに応えられる者などいる筈もなく、代わりにヴェルダーの評価が下される。
「多少右下にズレているが、戦闘に於いて問題ない実力だ。自分の力に疑問を抱いているのなら、そんな疑念さえ晴らしてしまうほどに努力すればいい」
やはりぶっきらぼうに言うヴェルダーだが、その丁寧な評価からしっかりと見ていることが分かる。アドバイスには優しさも見えて、けれどその雰囲気から誤解されやすい人なんだろうなと田中は感じた。
「ほら、次々行くぞ。時間は有限だ」
「しゃあっ!やってやるぜ」
「が、がんばって」
やる気十分、威勢の良い声を上げたのは丸山だ。丸山は遠くで修復された的に向かい合うようにして立つ。
「ふーっ」
先ほどの元気の良さと打って変わって集中力を高める丸山の姿に皆息を呑む。一度放っているものというのはイメージとして強く残っているようで、元から魔法にそういった事柄を器用に落とし込む彼の手には、煌々と空気を揺らす火炎が火の粉を散らして存在していた。丸山を前方から橙に照らす火は、印象として青い炎よりも熱そうに見えた。
そうして放たれた火炎弾の威力というのは絶大であった。的に当たる前に下へ落ちた弾は一瞬失敗したのかと思わせた。しかし手前で炸裂した火炎は一瞬の煌めきを見せて、音のみが先行してやってくる。その後起こった爆風は的どころか辺り一体砂をも巻き込み、的を立てていた木だろうか、炭だけがそこに残っていた。こちらへと向かってくる風に髪を揺らしながら、ヴェルダーは告げた。
「なんだか、命中力というのが馬鹿らしくなってくる威力だな。だが、そのなんだ。あの強さは味方を巻き込みかねない訳で、その点から威力を下げるようにしてから命中力を上げるべきだな」
「あー、そうですね。気を付けます」
そんな丸山の様子に目を見開く宮沢が独りごちる。
「なんだありゃ...」
「恐ろしいですね...」
そんな宮沢の独り言に反応するサーシャは、上へ上へと登っていく砂煙をぼーっと見上げる。同じ景色を見る雨傘もはえーっと息を漏らす。
「どこからあんなエネルギー源が...?撃ったあとぶっ倒れてもおかしくないだろ」
「それほぼパクリじゃねえかよ。どこの紅魔族だよ」
聞き覚えがありすぎる設定に思わず突っ込んでしまう水城だったが、彼もまたその言葉に同意していた。それほどに、彼の魔法に圧倒された。
「思ったより時間を取られたな、ここからはハイペースでいくぞ」
「ボ、ボクはこの魔法、をみんなから褒め、られましたっ」
自分を鼓舞するようにその情景を思い浮かべたサーシャは、的のほぼ真ん中に水を命中させた。
「よしいいぞ、命中力は申し分ない。自信を持って、次はもう少し威力を上げるといい」
「マギポリスで可愛いと専らの噂の私は、実力だって随一なんです(ドヤさ)」
片手に手をやり、ふふんと鼻を鳴らすサーシャ。その溢れ出しそうな余裕に反することなく、威力も向きもちょうど良く調整された水が的を貫いた。
「流石サーシャ、可愛いだけじゃないな」
「ふーっ、もちろんです」
自身の魔法の操作への誇りなのか宮沢の言葉に対する嬉しさなのか、サーシャは満足げに息を吐いた。得意げに髪を払う様子は少し照れているようにも見える。
対して宮沢はというと、
「俺、まだまともに魔法使ってないんだよなぁ...」
「大丈夫です、カイの努力を私はよく知っていますから」
落ち着いてそう言うサーシャに、宮沢は励まされながらポケットに手を突っ込む。
「あ」
そして宮沢はへなへなっと笑い、ヴェルダーの方を向く。
「どうした」
「いや、その...いきなり出てきたんで、カバンに護身用の爆弾が」
「爆弾ならそこにあるぞ」
「いや、サーシャの作ったものがいいんです」
「...取りに行ってこい」
そんな宮沢の何気ない言葉に頬を赤らめるサーシャ。空を見上げるヴェルダーの目は、本当に青を映しているのだろうか。どこか懐古している風でもあるヴェルダーは小さく、それは小さく呟いた。
「青春だなぁ」
「夏みたいな暑さですけどね。流石砂漠」
「聞いていたのか、アマガサ」
「ええ、何も起こらない俺は春という単語に敏感になっているようです」
「俺からしたらお前ら全員同じだけどな」
「はは、サーシャなんて本当にそっくりですよね」
冗談を上手く冗談で躱す雨傘に、はっと笑いを漏らすヴェルダー。でも、この人カッコいいよな。絶対モテるよな。そう思いつつも口には出さない雨傘だった。
そうしていると砂を蹴る音が近付いてきた。宮沢が戻ってきたのだろう。走ってくる宮沢はその勢いのまま、輝く水色の球をぶん投げた。日光に照らされて輝きを増す水爆弾が綺麗な放物線を描く。そしてそれは手前で弾け、的の上の4分の1ほどを吹き飛ばした。
「コントロール自体は悪くないな。投擲のフォームも成っている。努力したのが分かるな。そうだな、その武器は作ってもらったものなんだろう?自分で何とかできるようになるといい」
「ですね、俺も専用武器欲しいし」
サーシャ教官とフラン鬼教官からの指導が身を結んでいたようで、やはり褒められるのは嬉しいものだなと純粋に思う宮沢だった。
「次は僕の番だ」
「ええ、ワタシたちには最早教育は不要です。さっさと終わらせましょう、マスター」
「あれ、お前が出てきてるのか」
「...あ」
このやりとりは二人にしか分からない内容であり、他の皆はぽかんとしている。アンドロイド的なのに少し人間味の強いサーシャをちらと見て、的の方はまともに見ることなく氷刃を飛ばした。
「流石キー君だよ!」
「そういうサーシャもね」
サーシャは言いながら、キマによって切り裂かれて横に半分になった標的を土魔法によって粉々にした。
「あれ、水じゃないの?」
誰かがそんなことを言った気がしたが聞こえないフリをするサーシャ。
「手間が省けてありがたい。申し分ない実力だが.....この分だと俺が教える奴がいないかもしれないな」
言ったタイミングで、校舎からチャイムが響く。日本出身の者達は、既に懐かしく響くそれに良いしれぬ感動を覚えた。やっべー、とでも言うように頭を掻くヴェルダーはうんうんと唸りながら言った。
「一時間で終わらなかったか....よし、延長するぞ」
初めての授業をぐだぐだな状況で迎えた生徒たちなのだった。
ヴェルダーの少し興味なさげな声が砂漠に響く。こうして、それぞれの力の見せ場、或いは人によっては公開処刑が行われることと相成った。
自信満々に手を前に出すのはサーシャ・トリニダ。彼女は大人の余裕だろうか、さして緊張した様子も見せずに言ってのける。
「そもそも私は教師だったんです。教える側だったんです」
「まあそうだよね」
「生徒である筈がないんです」
「だね、教えを乞う立場じゃないよね」
「ええ、なのでこうして実力を測られるということ自体が少々おかしいことなんです」
「サーシャ、いいから早く撃ちなよ...」
何がそこまでサーシャに生徒であることを嫌がらせるのかは分からない。しかしやたらと不満を強調するサーシャの相手をしていた田中も、早々に会話を打ち切って彼女を諭す。
一人目の実力の披露、それは当人よりも周りに緊張を走らせる。このサーシャを基準に自らの実力を定められるのかと思うと途端に不安に襲われるのだ。そして案の定、元教師というのは伊達じゃなかった。
「ハイアクアブラスター!」
そう高らかに魔法の名を叫ぶ彼女の手元から繰り出される水は、太い直線を描いて20m先にある直径50cmほどの的を撃ち抜いた。
「す...すげえ」
「トリニダさん、凄い水圧ですね!」
「木っ端微塵じゃん」
口々に彼女の技を賞賛するクラスメイト達。その声が途絶えると、田中も小さくサーシャへ言う。
「やっぱりサーシャは凄いね」
「と、当然です。わ、私はこれで食べてきたも同然なんですから」
サーシャ、褒められるの慣れてなさそうだなぁ...、と田中は苦笑いを作りながら自分の番になるまでに気合を入れるため、両手で頬を叩いた。
「皆にはそもそもの攻撃範囲が広かったから当たったように見えたかもしれないな。だがあの水の柱の中心は的の真ん中を捉えていた。十分な実力だ。んじゃ次、田中」
淡々と評価するヴェルダー。こ、この人遠慮しなさそうだなー。僕にも忌憚ない意見言いそうだなー。もう僕の番だよ...。緊張に体を震わす田中だったが、彼には特技があった。自分でも異世界へと行くまでは知らなかった特技。法治国家である日本では普通の人生を送っていれば知りようもなかったこと、それはサーシャとのミノタウロス戦で開花した。田中は迷わずクロスボウへと手を伸ばし、片目を瞑って狙いを定めると、これまた迷いなく矢を放った。小気味よい音を立てて的へと突き刺さる矢に、皆言葉を失う。
「え。何、日本でクロスボウ使ってた感じ?」
丸山が軽く冗談めかして言うのに対してぶんぶんと首を振る田中。
「それ歴とした犯罪だから。ちゃんと法を遵守してたから。でも何で手に馴染むんだろ...」
最後に呟いた言葉は誰に向けたものというより、自分の中にある純粋な疑問のようだった。それに応えられる者などいる筈もなく、代わりにヴェルダーの評価が下される。
「多少右下にズレているが、戦闘に於いて問題ない実力だ。自分の力に疑問を抱いているのなら、そんな疑念さえ晴らしてしまうほどに努力すればいい」
やはりぶっきらぼうに言うヴェルダーだが、その丁寧な評価からしっかりと見ていることが分かる。アドバイスには優しさも見えて、けれどその雰囲気から誤解されやすい人なんだろうなと田中は感じた。
「ほら、次々行くぞ。時間は有限だ」
「しゃあっ!やってやるぜ」
「が、がんばって」
やる気十分、威勢の良い声を上げたのは丸山だ。丸山は遠くで修復された的に向かい合うようにして立つ。
「ふーっ」
先ほどの元気の良さと打って変わって集中力を高める丸山の姿に皆息を呑む。一度放っているものというのはイメージとして強く残っているようで、元から魔法にそういった事柄を器用に落とし込む彼の手には、煌々と空気を揺らす火炎が火の粉を散らして存在していた。丸山を前方から橙に照らす火は、印象として青い炎よりも熱そうに見えた。
そうして放たれた火炎弾の威力というのは絶大であった。的に当たる前に下へ落ちた弾は一瞬失敗したのかと思わせた。しかし手前で炸裂した火炎は一瞬の煌めきを見せて、音のみが先行してやってくる。その後起こった爆風は的どころか辺り一体砂をも巻き込み、的を立てていた木だろうか、炭だけがそこに残っていた。こちらへと向かってくる風に髪を揺らしながら、ヴェルダーは告げた。
「なんだか、命中力というのが馬鹿らしくなってくる威力だな。だが、そのなんだ。あの強さは味方を巻き込みかねない訳で、その点から威力を下げるようにしてから命中力を上げるべきだな」
「あー、そうですね。気を付けます」
そんな丸山の様子に目を見開く宮沢が独りごちる。
「なんだありゃ...」
「恐ろしいですね...」
そんな宮沢の独り言に反応するサーシャは、上へ上へと登っていく砂煙をぼーっと見上げる。同じ景色を見る雨傘もはえーっと息を漏らす。
「どこからあんなエネルギー源が...?撃ったあとぶっ倒れてもおかしくないだろ」
「それほぼパクリじゃねえかよ。どこの紅魔族だよ」
聞き覚えがありすぎる設定に思わず突っ込んでしまう水城だったが、彼もまたその言葉に同意していた。それほどに、彼の魔法に圧倒された。
「思ったより時間を取られたな、ここからはハイペースでいくぞ」
「ボ、ボクはこの魔法、をみんなから褒め、られましたっ」
自分を鼓舞するようにその情景を思い浮かべたサーシャは、的のほぼ真ん中に水を命中させた。
「よしいいぞ、命中力は申し分ない。自信を持って、次はもう少し威力を上げるといい」
「マギポリスで可愛いと専らの噂の私は、実力だって随一なんです(ドヤさ)」
片手に手をやり、ふふんと鼻を鳴らすサーシャ。その溢れ出しそうな余裕に反することなく、威力も向きもちょうど良く調整された水が的を貫いた。
「流石サーシャ、可愛いだけじゃないな」
「ふーっ、もちろんです」
自身の魔法の操作への誇りなのか宮沢の言葉に対する嬉しさなのか、サーシャは満足げに息を吐いた。得意げに髪を払う様子は少し照れているようにも見える。
対して宮沢はというと、
「俺、まだまともに魔法使ってないんだよなぁ...」
「大丈夫です、カイの努力を私はよく知っていますから」
落ち着いてそう言うサーシャに、宮沢は励まされながらポケットに手を突っ込む。
「あ」
そして宮沢はへなへなっと笑い、ヴェルダーの方を向く。
「どうした」
「いや、その...いきなり出てきたんで、カバンに護身用の爆弾が」
「爆弾ならそこにあるぞ」
「いや、サーシャの作ったものがいいんです」
「...取りに行ってこい」
そんな宮沢の何気ない言葉に頬を赤らめるサーシャ。空を見上げるヴェルダーの目は、本当に青を映しているのだろうか。どこか懐古している風でもあるヴェルダーは小さく、それは小さく呟いた。
「青春だなぁ」
「夏みたいな暑さですけどね。流石砂漠」
「聞いていたのか、アマガサ」
「ええ、何も起こらない俺は春という単語に敏感になっているようです」
「俺からしたらお前ら全員同じだけどな」
「はは、サーシャなんて本当にそっくりですよね」
冗談を上手く冗談で躱す雨傘に、はっと笑いを漏らすヴェルダー。でも、この人カッコいいよな。絶対モテるよな。そう思いつつも口には出さない雨傘だった。
そうしていると砂を蹴る音が近付いてきた。宮沢が戻ってきたのだろう。走ってくる宮沢はその勢いのまま、輝く水色の球をぶん投げた。日光に照らされて輝きを増す水爆弾が綺麗な放物線を描く。そしてそれは手前で弾け、的の上の4分の1ほどを吹き飛ばした。
「コントロール自体は悪くないな。投擲のフォームも成っている。努力したのが分かるな。そうだな、その武器は作ってもらったものなんだろう?自分で何とかできるようになるといい」
「ですね、俺も専用武器欲しいし」
サーシャ教官とフラン鬼教官からの指導が身を結んでいたようで、やはり褒められるのは嬉しいものだなと純粋に思う宮沢だった。
「次は僕の番だ」
「ええ、ワタシたちには最早教育は不要です。さっさと終わらせましょう、マスター」
「あれ、お前が出てきてるのか」
「...あ」
このやりとりは二人にしか分からない内容であり、他の皆はぽかんとしている。アンドロイド的なのに少し人間味の強いサーシャをちらと見て、的の方はまともに見ることなく氷刃を飛ばした。
「流石キー君だよ!」
「そういうサーシャもね」
サーシャは言いながら、キマによって切り裂かれて横に半分になった標的を土魔法によって粉々にした。
「あれ、水じゃないの?」
誰かがそんなことを言った気がしたが聞こえないフリをするサーシャ。
「手間が省けてありがたい。申し分ない実力だが.....この分だと俺が教える奴がいないかもしれないな」
言ったタイミングで、校舎からチャイムが響く。日本出身の者達は、既に懐かしく響くそれに良いしれぬ感動を覚えた。やっべー、とでも言うように頭を掻くヴェルダーはうんうんと唸りながら言った。
「一時間で終わらなかったか....よし、延長するぞ」
初めての授業をぐだぐだな状況で迎えた生徒たちなのだった。