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東方異闘録

#8

東方神戦録/22~24話

[太字][中央寄せ]第22話「呪われたお面」[/中央寄せ][/太字]

「博麗誠也ですか…、ありがとうございます!」

誠也が素直に喜んでいるのを横目に、魔理沙とロイが驚いていた。
数日前に色々あって、カエルに名前を付けたときは
【カエル丸】なんてひどい名前を付けていたが、今回はかなりマシだろう。

「誠也、お前はなんでずっとお面つけてんだ?」

正直な疑問だった。最近の幻想郷は夏で、気温は軽く28℃を超えていた。それなのにお面なんて、暑苦しいことこの上ないだろう。

「それなんですけど、自分が物心ついた時から付けてたんですよ」

「ん?それなら外せば良いじゃないか」

実際、誠也の説明を聞くだけだとそう思うが、誠也がお面を外そうとすると、全くと言っていい程に動かなかった。

「この通り、全く外れないんですよ」

霊夢がお面をじっと見ている。何か気になることでもあるのだろうか…。

「叩き割ってみるのは?」

ロイが口を開いたかと思ったが、ただの脳筋だった。

「いや、このお面は何故か強度が高くて全然割れないんですよ」

[太字][中央寄せ]誠也の本題[/中央寄せ][/太字]

「そういえば、誠也はどうして[漢字]幻想郷[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな]に来たんだ?というか来れたんだ?」

「そこら辺は記憶がなくて、でも人が欲しい課題は明確に覚えてるんですよ」

「どんなのだ?」

「生まれ故郷でバトルロワイアルをやるんですよ」

ここにいる3人は何となく、分かった様子で苦笑いする。

「それで、ここの人の中で戦闘できる人を招待したいんですよ」

「ここにいる3人は取りあえず行けると思うけど、どこでやる
 の?」

ロイはいつにも増して面倒くさそうな顔をしながらも、霊夢たちの話を聞いていた。

「開催場所は、[漢字]地獄天[/漢字][ふりがな]フェルルーノ[/ふりがな]です。簡単に言えば地獄の首都みたいなもんです」

誠也が話し終わった瞬間に魔理沙が驚きながら質問する。

「え!?あの文献にしか載ってなかった、あの!?」

誠也が妙に感心気味で、

「そうなんですね…、こちら側だと一般常識なので文献に載るなんてこと…。少し驚きです」

確かに、誠也から見ると常識が文献に載るのは正直、不思議なことだ。驚いても仕方ないし、《少し》だけなのは凄い。

[太字][中央寄せ]第24話「率直な疑問」[/中央寄せ][/太字]

[斜体][中央寄せ]日が暮れ、月が昇った[/中央寄せ][/斜体]

「それで、集まったのはこの5人ね」

メンバー紹介[水平線]
博麗の巫女【博麗 霊夢】(ただの)人間の魔法使い【霧雨 魔理沙】
唯一の男【? ロイ】破壊の申し子【フランドール・スカーレット】
カリスマ(チュマ)吸血鬼【レミリア・スカーレット】[水平線]

全員がいることを確認すると、後ろを振り返り何か呪文のようなことを唱え、[漢字]入口[/漢字][ふりがな]ゲート[/ふりがな]を出現させた。

「じゃあ、早速行きましょうか。地獄の首都「地獄天」へ」

と、真っ先に入った誠也を戦闘に、順々と皆が入口を潜る。
すると、目の前に広がっていたのは…

「な、なんだよ…、これ…」

今、誠也たちは少し高い丘の頂上にいるのだが、回りは溶岩の海。
一応柵はあるのだが、とても高いとは言えず、身長174.8cmのロイの腰付近の高さだった。
しかも、その柵には倒れかかった人の死体があった。

「貴族の命令に反したものは…、こうなってしまいます…」

流石地獄の首都と呼ばれるだけある…と、感心してはいけない。

「今回は力を持った貴族が、バトルロワイアルを開催すると言っていたので、貴女方を呼ばせていただきました」

状況がようやく分かった。簡単に要約すると、この機会に貴族を打ちのめそう!という作戦だ。

「では、こちらに来てください」

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

どーもー、レイでーす!!カエルに「カエル丸」と名付けたのは小2の時のレイです(笑)
今回で主にこの物語で使うエリアは終わりました。 
【神国(神ノ国)・幻想郷・地獄天】
そういや、ロイ君の説明の時にある変な所は見つけた?
それじゃあ、次回とおたのしみに!!

2024/05/24 07:18

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