東方異闘録
[太字][斜体][下線]第61話「眼に浮かぶ月」[/下線][/斜体][/太字]
《悠凪》
黒い渦が消えた直後、異様な空気を百勝君から感じる。
[斜体]「ゆ、百勝..君?ど、どうしたの...?」[/斜体]
百勝君の眼にはさっきまで無かった月が浮かんでいた。
《百勝》
...!?口が開かない。というか、身体全体動かせない。
身体の主導権を第三者に移し変えたように急に動かなくなった。
...って、段々と..意識が...。
《悠凪》
その直後、私と百勝君は地上に立っていた。周りには霊夢たちがいる。
[斜体]「れ、霊夢さん。ちょっ、ちょっと助けて下さい!!」[/斜体]
だが当然、霊夢が百勝君を知っているわけもなく...
《霊夢》
[斜体]「え、いや..助けるのは良いんだけど...その人だれ?」[/斜体]
目の前には急に消えた誠也と知らない男、
不審には思うが、誠也が抱いている以上。何かあったのだろう。
《魔理沙》
[斜体]「おーい!霊夢、どうしたんだー?」[/斜体]
別にあまり離れている訳ではないが、
こういう時には大声を出すのが爽快感も味わえるから一石二鳥なのだ。
って、あれ?誠也が...え?
《悠凪》
いきなり百勝君から膨大なエネルギーを感じる。
本能的に手を離してしまった...その瞬間、百勝君は消えてしまった。
[斜体]「...はぁ、何回も、何回も"[太字]こんなループ[/太字]"を繰り返してるのに、
百勝君のこと私が悠凪のことは毎回忘れてしまう...。
折角、ロイも騙すために弱い振りをして、演技力も身に付けて...
本当に、神様は私のことが嫌いなの?」[/斜体]
怒り口調でそう呟く。何万回もループをすると自分の無力さを感じる。
《レミリア》
[斜体]「え?今、誠也なんて言った!?ループ?っえ?」[/斜体]
流石にこんな展開は分からない。演技も完璧で気付かなかった。
余程、ループを繰り返したのだろう。
何回も苦しい思いをしながら生きてたのだろう。
そんな事、容易に想像できる。
《霊夢》
誠也の抱いていた男が消え、" ループ "と..脳が混乱する。
ん?ちょっと待て。ループ...博麗家に受け継がれる本に記されていた。
〔 剣を扱う二人が出会う頃、この幻想郷は破滅の危機なり。
一方は女、この者は無惨なループを繰り返す。
もう一方は男、この者は人の死ぬ日々を楽しんでいる。 〕
きっと、誠也はこの一方の剣士なのだろう。ってことは誠也は女!?
まぁ、この際何でも良いや...。
[太字][斜体][下線]第62話「本当の力」[/下線][/斜体][/太字]
《フラン》
しんみりとした空気でもじもじとしていると、遠くから足音が聞こえる
ゆっくりと此方に近づいているので、到着までには時間が掛かりそう。
《悠凪》
違和感を感じ、顔を上げる。
[斜体]「今回はループが遅い...。いつもはこのタイミングなのに...」[/斜体]
ループに指定回数があったのか、第三者の能力による阻害を受けている
..などなど、幾つかの可能性はあるけど私の中では最善の可能性がある。
それは...[斜体][太字]〔 未来が変わったによりループ地獄を抜け出した 〕[/太字][/斜体]
もし、この仮説が正しければほぼ確実にロイを倒せる..!
《フラン》
段々と足音が大きくなる。やがて、姿も見えてくる...
予想は出来ていた、やはり。忌まわしきロイだった。
《ロイ》
[斜体]「あ、何か沢山いるやん。ってお前らかよ...悠凪もアレだし...。
今回は見逃してくれないか?俺は今は駄目なんだよなぁ...」[/斜体]
うん。まぁ、どうせ無理なのは承知の上での要求だ。了承されたらラッキー程度に考えよう..。
というか、さっきの男って何だったんだ...?
何か、悠凪がループをどうのこうのって...。う~ん...ま、いっか。
《悠凪》
私は傍にあった刀を拾い、刀をロイに向ける。
[斜体]「私はお前のせいでストレス貯まってんだ。八つ当たりだ!」[/斜体]
[太字][中央寄せ][斜体]「 業 ~瑠烈花弾~ 」[/斜体][/中央寄せ][/太字]
身体全体の筋肉を使いフルパワーで斬撃を放つが、
ロイが避けようとしたため、首ではなく右肩に当たってしまった。
《ロイ》
うーん...避けようとはしたけど斬撃がでかくて当たったか...。
[斜体]「...痛いな、久しぶりの感覚だ..って、右腕が....」[/斜体]
痛みを感じ右肩を見ると、右腕があった箇所から血が流れている。
流石に治癒は使えないからこれ以降は右腕なしで戦わないと...。
それにしてもあの[太字] 業 [/太字]って何なんだ...?聞いたこともないな
《霊夢》
目の前であり得ない光景が流れる、ロイの右腕が落ちたのだ。
今、ここで倒しきれなければ一気に不利になりそう...。
私は急いでお払い棒と御札を取り出す。今、ここで決める!
[太字][斜体][下線]第63話「決戦~崩れゆく牙界で~」[/下線][/斜体][/太字]
《魔理沙》
霊夢がお払い棒と御札を取り出して状況を察する。
私は八卦炉の照準をロイに合わせる。
魔力は十分足りる、ロイとの間に他の人はいない。なら!
[斜体][太字][中央寄せ]「恋符 マスタースパーク」[/中央寄せ][/太字][/斜体]
ロイに向かって極太のレーザーが撃つと...、直撃!
ロイの全身が焦げ、血を吐いている。
《ロイ》
クッソ!おかしいだろ!!右腕はないわ、全身焦げるわ、
ここから勝てるわけないだろ!そろそろアレを..いや、まだか...。
《フラン》
私は何もしてないのに私たちがかなり有利になった。
ロイはこのまま衰弱して何事もなく終わってほしい..。
《レミリア》
...能力を使っても特に何もない。
つまりロイはこのまま弱って死ぬんだ。
《??》
...ロイ、というか目の前で人が死ぬのを見るのはもう嫌だ。
ここは助けに行くしかない。って、あ。そういえば
ロイって確か"魔王"やってたんだっけ。
《CP.S》
[斜体]「久しぶりですね、魔王様」[/斜体]
ロイ様、昨日はあまり寝れていないようで油断していたのか。
でも、意識が覚醒した今ならあんな奴らすぐに倒されるでしょう。
《レミリア》
あ、あれ?能力では何も無かったのに目の前の暗闇から人の形をした
ロボットが現れた。
私は急いでグングニルを呼び出す...。
《ソラ》
目の前に現れたのは24000年前に神国から逃げた《 CP.S 》。
作製者不明だが、最高神フィヲからすると
[斜体]「古臭くてやだ。素材は分からないけど何となく嫌い」[/斜体]
らしい。
《悠凪》
違和感がある。周りの人数と人の気配の数が見合わないのだ。
周りの人数は、[水平線]
《霊夢》・《魔理沙》・《レミリア》・《フラン》・《ソラ》
《ロイ》とロボット、そして私の計7人。[水平線]
だが気配は計8人で1人多い。これはきっと1人隠れているのに違いない
《ロイ》
出てこなくて良かったのに...、出てこなかったら"[太字]自由[/太字]"だったのに...
取りあえず適当に挑発するか。
[斜体]「おいおい?俺の右腕落としただけで勝ちを確信か?
俺は今からでもお前らを殺せるんだぞ?」[/斜体]
...流石に俺ももうすぐの命だろう。でも"[太字]あの人[/太字]"の為に少し人を削るか
やっぱり、アレを使うか...
《ナレーション》
ロイは自身の心臓に向け拳を放つ。
だがその音は予想外で、耳を塞ぎたくなるような金属音だった。
その瞬間から、ロイの姿は段々と溶けてゆき、液体となった。
すると、ロイだった液体は龍のような形となり、固形になった。
《ロイ》
[斜体]「さぁ、ここからが本番だ!俺を楽しませろ!!」[/斜体]
《悠凪》
黒い渦が消えた直後、異様な空気を百勝君から感じる。
[斜体]「ゆ、百勝..君?ど、どうしたの...?」[/斜体]
百勝君の眼にはさっきまで無かった月が浮かんでいた。
《百勝》
...!?口が開かない。というか、身体全体動かせない。
身体の主導権を第三者に移し変えたように急に動かなくなった。
...って、段々と..意識が...。
《悠凪》
その直後、私と百勝君は地上に立っていた。周りには霊夢たちがいる。
[斜体]「れ、霊夢さん。ちょっ、ちょっと助けて下さい!!」[/斜体]
だが当然、霊夢が百勝君を知っているわけもなく...
《霊夢》
[斜体]「え、いや..助けるのは良いんだけど...その人だれ?」[/斜体]
目の前には急に消えた誠也と知らない男、
不審には思うが、誠也が抱いている以上。何かあったのだろう。
《魔理沙》
[斜体]「おーい!霊夢、どうしたんだー?」[/斜体]
別にあまり離れている訳ではないが、
こういう時には大声を出すのが爽快感も味わえるから一石二鳥なのだ。
って、あれ?誠也が...え?
《悠凪》
いきなり百勝君から膨大なエネルギーを感じる。
本能的に手を離してしまった...その瞬間、百勝君は消えてしまった。
[斜体]「...はぁ、何回も、何回も"[太字]こんなループ[/太字]"を繰り返してるのに、
百勝君のこと私が悠凪のことは毎回忘れてしまう...。
折角、ロイも騙すために弱い振りをして、演技力も身に付けて...
本当に、神様は私のことが嫌いなの?」[/斜体]
怒り口調でそう呟く。何万回もループをすると自分の無力さを感じる。
《レミリア》
[斜体]「え?今、誠也なんて言った!?ループ?っえ?」[/斜体]
流石にこんな展開は分からない。演技も完璧で気付かなかった。
余程、ループを繰り返したのだろう。
何回も苦しい思いをしながら生きてたのだろう。
そんな事、容易に想像できる。
《霊夢》
誠也の抱いていた男が消え、" ループ "と..脳が混乱する。
ん?ちょっと待て。ループ...博麗家に受け継がれる本に記されていた。
〔 剣を扱う二人が出会う頃、この幻想郷は破滅の危機なり。
一方は女、この者は無惨なループを繰り返す。
もう一方は男、この者は人の死ぬ日々を楽しんでいる。 〕
きっと、誠也はこの一方の剣士なのだろう。ってことは誠也は女!?
まぁ、この際何でも良いや...。
[太字][斜体][下線]第62話「本当の力」[/下線][/斜体][/太字]
《フラン》
しんみりとした空気でもじもじとしていると、遠くから足音が聞こえる
ゆっくりと此方に近づいているので、到着までには時間が掛かりそう。
《悠凪》
違和感を感じ、顔を上げる。
[斜体]「今回はループが遅い...。いつもはこのタイミングなのに...」[/斜体]
ループに指定回数があったのか、第三者の能力による阻害を受けている
..などなど、幾つかの可能性はあるけど私の中では最善の可能性がある。
それは...[斜体][太字]〔 未来が変わったによりループ地獄を抜け出した 〕[/太字][/斜体]
もし、この仮説が正しければほぼ確実にロイを倒せる..!
《フラン》
段々と足音が大きくなる。やがて、姿も見えてくる...
予想は出来ていた、やはり。忌まわしきロイだった。
《ロイ》
[斜体]「あ、何か沢山いるやん。ってお前らかよ...悠凪もアレだし...。
今回は見逃してくれないか?俺は今は駄目なんだよなぁ...」[/斜体]
うん。まぁ、どうせ無理なのは承知の上での要求だ。了承されたらラッキー程度に考えよう..。
というか、さっきの男って何だったんだ...?
何か、悠凪がループをどうのこうのって...。う~ん...ま、いっか。
《悠凪》
私は傍にあった刀を拾い、刀をロイに向ける。
[斜体]「私はお前のせいでストレス貯まってんだ。八つ当たりだ!」[/斜体]
[太字][中央寄せ][斜体]「 業 ~瑠烈花弾~ 」[/斜体][/中央寄せ][/太字]
身体全体の筋肉を使いフルパワーで斬撃を放つが、
ロイが避けようとしたため、首ではなく右肩に当たってしまった。
《ロイ》
うーん...避けようとはしたけど斬撃がでかくて当たったか...。
[斜体]「...痛いな、久しぶりの感覚だ..って、右腕が....」[/斜体]
痛みを感じ右肩を見ると、右腕があった箇所から血が流れている。
流石に治癒は使えないからこれ以降は右腕なしで戦わないと...。
それにしてもあの[太字] 業 [/太字]って何なんだ...?聞いたこともないな
《霊夢》
目の前であり得ない光景が流れる、ロイの右腕が落ちたのだ。
今、ここで倒しきれなければ一気に不利になりそう...。
私は急いでお払い棒と御札を取り出す。今、ここで決める!
[太字][斜体][下線]第63話「決戦~崩れゆく牙界で~」[/下線][/斜体][/太字]
《魔理沙》
霊夢がお払い棒と御札を取り出して状況を察する。
私は八卦炉の照準をロイに合わせる。
魔力は十分足りる、ロイとの間に他の人はいない。なら!
[斜体][太字][中央寄せ]「恋符 マスタースパーク」[/中央寄せ][/太字][/斜体]
ロイに向かって極太のレーザーが撃つと...、直撃!
ロイの全身が焦げ、血を吐いている。
《ロイ》
クッソ!おかしいだろ!!右腕はないわ、全身焦げるわ、
ここから勝てるわけないだろ!そろそろアレを..いや、まだか...。
《フラン》
私は何もしてないのに私たちがかなり有利になった。
ロイはこのまま衰弱して何事もなく終わってほしい..。
《レミリア》
...能力を使っても特に何もない。
つまりロイはこのまま弱って死ぬんだ。
《??》
...ロイ、というか目の前で人が死ぬのを見るのはもう嫌だ。
ここは助けに行くしかない。って、あ。そういえば
ロイって確か"魔王"やってたんだっけ。
《CP.S》
[斜体]「久しぶりですね、魔王様」[/斜体]
ロイ様、昨日はあまり寝れていないようで油断していたのか。
でも、意識が覚醒した今ならあんな奴らすぐに倒されるでしょう。
《レミリア》
あ、あれ?能力では何も無かったのに目の前の暗闇から人の形をした
ロボットが現れた。
私は急いでグングニルを呼び出す...。
《ソラ》
目の前に現れたのは24000年前に神国から逃げた《 CP.S 》。
作製者不明だが、最高神フィヲからすると
[斜体]「古臭くてやだ。素材は分からないけど何となく嫌い」[/斜体]
らしい。
《悠凪》
違和感がある。周りの人数と人の気配の数が見合わないのだ。
周りの人数は、[水平線]
《霊夢》・《魔理沙》・《レミリア》・《フラン》・《ソラ》
《ロイ》とロボット、そして私の計7人。[水平線]
だが気配は計8人で1人多い。これはきっと1人隠れているのに違いない
《ロイ》
出てこなくて良かったのに...、出てこなかったら"[太字]自由[/太字]"だったのに...
取りあえず適当に挑発するか。
[斜体]「おいおい?俺の右腕落としただけで勝ちを確信か?
俺は今からでもお前らを殺せるんだぞ?」[/斜体]
...流石に俺ももうすぐの命だろう。でも"[太字]あの人[/太字]"の為に少し人を削るか
やっぱり、アレを使うか...
《ナレーション》
ロイは自身の心臓に向け拳を放つ。
だがその音は予想外で、耳を塞ぎたくなるような金属音だった。
その瞬間から、ロイの姿は段々と溶けてゆき、液体となった。
すると、ロイだった液体は龍のような形となり、固形になった。
《ロイ》
[斜体]「さぁ、ここからが本番だ!俺を楽しませろ!!」[/斜体]
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