二次創作
東方異闘録
第46話「合流する二人組」
レミリア、フラン。そして天使の3人は
ゆっくり地平線の彼方へと歩いている。
「へぇ~。あの熊ってそんなに強いんだ‥」
「そうなんですよ~!でも毎年この時期になると出来てきちゃって‥」
天使にも案外、馴染んで今では気さくに話掛けられるようになった…?
「でもさっきから全然人を見ないわね‥」
そう…、意外と数時間程歩いているが、一度も人と遭遇していない。
「確かに…珍しいですね」
天使が歩きながらも手の甲に肘をつき、何か考え事をしている。
「私が歩いてるからかな…」
独り言のように呟く、実際のことはわからないが…。
「え??今、何て言った?」
レミリアの問いに対し、またもや考え、そして喋る。
「私って、実は…最高神っていって、
この世に存在する偉い神、トップ4に入ってるんです…」
「…え??」
あまりに衝撃的すぎる告白に何度も聞き直す。そんな時、
「おーい!お前らー!」
魔理沙だ。魔理沙がこちらに手を振っている。
「あれ?ロイと誠也は?」
こちらに合流してからの第一声は仲間を気遣う一言で始まった。
「ってあれ!?オイ!お前!」
ピンと天使に指を指す。きっと前回の記憶が鮮明に蘇ったのだろう。
「前回はよくもやってくれたな!!今こそ"霊夢"と私でお前を倒す!」
魔理沙が以外が困惑する、今の台詞におかしい箇所は一つもない…ハズ
「えっと…霊夢はここにいないよ?」
第47話「陰謀・神国の4柱」
「…え?いや、霊夢はここに…」
と、後ろを振り返るが魔理沙の視界には殺風景が虚しく映る。
「皆さん、と魔理沙?さん。取りあえず着いてきてください」
魔理沙たちには着いていく以外に選択肢が無かった。
~数分後~
「ここが私の屋敷です。どうぞ、お入り下さい」
とても大きな建物だ。高さはおよそ90m、恐らく4階建てで豪華だ
「お、お邪魔しまーす…」
入るのを謙遜する程に綺麗に掃除もされていた。
結局、中へ入ると最初に大広間があった。
そこに椅子が置かれ会議が開かれる。
「まず、しばらく私の話になるけど、許してほしい…」
「取りあえず名前ね。私はルアード・テスラ、ルアード・ロイの弟」
この言葉の直後、全員が一瞬震える。あのロイの弟。しかも最高神…
「私はもともとフィヲ様っていう最高神に仕えてたの」
「勿論仕事で。昔はお金が少なくてね」
少し笑って咳払いをする。顔を上げたテスラは真剣な眼差しだった。
「24000年前、兄はとんでもないことを犯しました…」
全員の内心はロイの年齢が24000を越えていることに驚愕している。
「神国無差別殺人事件」
「これが兄が犯した神国で起きた最悪の事件です」
全員が俯き、少し緊張感の漂う状況になってしまった。
ここで話すはやはり、テスラ。
「兄がどうしてこんなことをしたのかは未だに不明です…」
と、テスラも俯いてしまった。テスラの頬に涙が零れる。
そんな状況を見かねてレミリアが立ち上がる
「結局、ロイを止めればいいんでしょ。手伝うわ」
すると続々と皆が立ち上がり、テスラを慰めるよう発言する
フラン「うん!私たちはもう"友達"だからね!」
魔理沙「そうだな!この魔理沙様が力を貸してやる」
するとテスラは腕で目を擦り涙を拭き取る
「皆さん…!ありがとうございます‥本当に…」
第48話「スベテヲコエルモノ」
「で、結局霊夢・誠也はどこにいるんだ?…まさかロイと…!?」
魔理沙の雰囲気ぶち壊しパンチが炸裂する。感動的な場面が…
「そ、そそ、そうですね…。どこにいったんでしょうか…」
突然の質問で戸惑いつつ、結果的には冷静に返すことが出来た。
「取りあえず、外に出て仲間を探しに行きますか」
と、外へ出る。だが、そこは…
「え?ここって…
幻想郷??
そう、先程までは神国を歩いていたが、気が付くと人里に立っていた
「チッ、やられた!」
ステラが周りに聞こえるように舌打ちをする。すると、足音が…
「お!テスラじゃん。死んでなかったんだw」
目の前にはあの凶悪殺人犯、ルアード・ロイの姿が
「俺の幻が見抜けないなんて…弱くなったのか?」
すると、ロイはそのままそこを立ち去ろうとする。
「おい!待てよ!!」
魔理沙がミニ八卦炉を取り出し、流れで向ける。
「お前は今!私で倒す!!」
ロイの足が止まる。そして振り返らずに、
「お前らが俺を?‥無理無理w霊夢とアイツが居ても勝てないのにw」
こんなことは言っているが、今はこちらを見ていない。つまり、
相手は油断している可能性が高い。これなら勝てると思った魔理沙が
「恋符[マスタースパーク]!!」
すると、巨大なエネルギー弾(?)が手元から放出される。
これなら当たると確信した瞬間、妨害が入る。
「お前ら、誠也はどこだ?解答によっては楽に殺してやるよ」
見た目は怖いが、言動だけだとマシ…?取りあえず敵なのは確定だ
「悪い百勝。アイツらの相手は俺がやる。誠也はどうせ上だ」
その瞬間、百勝と呼ばれていた男が消える。そしてロイが振り返る
「さぁて、お前らの相手を"少し"だけしてやるよ」
戦闘開始【スベテヲコエルモノ】