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東方異闘録

#15


[太字][中央寄せ]第43話「神の使い」[/中央寄せ][/太字]

霊夢たちは現在、凍える程に寒い中に帰路を辿っている

「や、やっぱり寒いわね…幻想郷よりもこっちの方が寒いわ‥」

現在の時刻は午前1時、気温は-12℃程だ。

それに対して幻想郷は同時刻であるものの、気温は3℃とかなり暖かい。

「溶岩がそこら辺に溜まっているのに寒いなんて…変な感じ」

[中央寄せ][斜体]その時だった[/斜体][/中央寄せ]

「またお会いしましたね。"霊夢さん"…随分と寒そうですね…」

コイツは(確か)第9話に登場した女だ。だが今回は口調が違う

「前回お会いしまた時は早速殴りかかってしまい申し訳無いです…」

と、深々く頭を下げた。突然現れ、状況把握に少し時間が掛かる。

だが、ロイを見るなり顔が豹変する

「アンタは駄目だ。今s…」

…アイツが話している間に景色が変わる。目に写る光景は殺風景で

周りには木も山も川、ましてや人工物の姿も捉えることが出来なかった。

「ここは…どこ?」

今の状況下で最も重要なのは仲間と合流すること。

霊夢はまず大声を出して居場所を伝える。

「おおぉぉぉぉい!」

かなり大きな声で叫ぶが応答はない。

後の作戦はただひたすらと探す。

一方、ロイは

「…アイツも考えられるようになったんだな」

そう呟きながら目的地を定めたのか、迷わず一直線に進む。

その頃、誠也が何かを発見する

「なんだ…?これ…」

大きな建造物だった。それも材質は見たことがない。

鉄の様な見た目をしているが強度は高く、中が空洞となっている。

「‥誰かいるのか?…呼んでみるか。すいませーーん!」

返答はないが、確実に奥から足音が聞こえる。

誰かがいるのには間違いないようだ。その時、扉が開かれる。

「ど、どうしたんだ‥?」

白いロープを纏った少年がこちらを下から覗き込む。

「あ!君か!アハハ、いいよ。上がって!」

何故か誠也は中へと案内された。

[太字][中央寄せ]第44話「進出!神ノ國《神国》」[/中央寄せ][/太字]
一方、レミリアとフランは合流していた。

「お姉様!あっちに誰か居そうだよ!」

フランの指す方向には茂みがあり、ガサガサと動いている。

「何あれ…でも確認するしかないわよね…」

レミリアはフランの差し出した手を握り、恐る恐るゆっくりと近づく。

その時、後ろから声を掛けられた。

「あの熊は危険ですよ。離れて下さい」

さっきのアイツだった。アイツは拳銃を2弾、躊躇いもなく撃った。

すると呻き声をあげながら熊は殺られた。

『お、おぉ…』

レミリアとフランは思わず歓声を上げながら後ろに倒れ込む。

「大丈夫ですか?お二方…」

その頃、魔理沙は…

「微かに霊夢の声が聞こえた気がするんだけどなぁ…」

と独り、呟きながら箒で空を飛んでいる。

「それにしても此所はどこなんだ?見たことはけど凄い綺麗だな」

魔理沙の視界には一面の雲。だからと言って落ちるなんて事はない。

「ん?何か看板があるな…」

一旦魔理沙が箒から降り、看板を読む。

[太字][中央寄せ][斜体]「この先神々の住まう神国 悪魔は入国不可」[/斜体][/中央寄せ][/太字]

…神々の住まう神国。神々の敵である悪魔は入国が出来ない。

ここまでは読み取ることができる。

「ここが神国かぁ…文献で見たやつとは全然違うなぁ」

「見たやつだと緑豊かな場所だったんだがな…ん?」

魔理沙の視界の切れ端に赤い飾りが見えた。霊夢だ、霊夢がこちらに

手を振りながら飛んでいる。

「お!霊夢か、おーい!」

魔理沙も合流した霊夢に向かって手を翳す。

だが霊夢は疲れていたのか、叩かない。

「魔理沙、こんなとこにいたのね…探したわ」

膝に手を置き、ゆっくりと呼吸を整える。

「そんなことよりここ見てくれよ」

魔理沙は先程の看板を指差し、霊夢に伝える

「悪魔の誠也はどうなっちまうんだ?」

確かに誠也は初対面の時、自分で悪魔だと公の場で公表していた。

「でも、なんとかなるんじゃない?」

霊夢が少し気楽そうに見えたのは、気のせいだろうか…

[太字][中央寄せ]第45話「最高神「フィヲ」の野望」[/中央寄せ][/太字]
[太字][中央寄せ]第1章~超古代兵器とのご対面~「最終回」[/中央寄せ][/太字]

誠也は結局、身長が140cm程の少年に中へと案内された。

「はいこれ。God・Tea」

と、明らかに紅茶な物をカップに入れ誠也に差し出す。

明らかに紅茶なことについて困惑しながら尋ねる。

「えっと…これって紅茶ですよね?」

少年の動きが止まる。こちらに振り返り、歩み寄る

「え?何か‥聞いちゃいけないやつでしたか?」

誠也が逃げようとしても身体が動かない。いや、動けない。

椅子が身体が引っ張っているような感覚だ。

少年が目の前に立っている。そして口を開く

「…そう……」

少年は喋りながら俯き、反対に誠也は首を傾げる。

「そうなんだよ~!これ!日本から取ってきた紅茶!幻想郷にもあるんだ」

急に顔を上げ手を握ってきた。誠也は反射的に少年を思いっきり

蹴ってしまった。すると少年は怒る様子もなく、

「まぁまぁそんな怒んなって~w」

肩を軽くトントンと叩かれ、奥の部屋へと行ってしまった。

数分後、少年は刀を1本持ちこちらへ返ってきた。そして誠也に差し出す

「‥ふ、これ!上げる!日本から取ってきた日本刀だよ!」

誠也は首を傾げたまま一応受け取る。そしたら少年は真剣な眼差しに

なっていた。咳払いをして誠也に頭を下げながら話す。

「~~~~!」

誠也は困惑したまま、しばらく言葉を整理してから頷く。

「やった!ありがとう!~~~!」

すると少年は誠也を奥、さらに奥の部屋へと案内した。

椅子から解放され、ホッとしたのも束の間。とんでもない物と出くわす。

「大きい…戦闘機?」

「そう!これが~~~~のために創った…

[太字][中央寄せ][斜体]超古代兵器「レベリィーズ」[太字][中央寄せ][斜体]

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作者メッセージ

どーも!どーもどーも。レイですぞー!
遂に(思ってたより早くに)第1章~超古代兵器とのご対面~が最終回を迎えました!!
60話くらいのつもりだったのに…、これはね、うん、テスラ君が悪い…。
ん?テスラ君って誰だって?今後に注目してね★

~次回予告~

第46話「合流する2人組」
第47話「陰謀・神国の4柱」
第48話「スベテヲコエルモノ」

第2章~終戦・返ってきた平和~もお楽しみに!

2024/06/20 22:49

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