東方異闘録
[太字][中央寄せ]第28話「トーナメント前夜の出来事」[/中央寄せ][/太字]
「ルータさんは常人ではないほどの強さを持っています」
誠也は先ほどまでの会話を聞くと地獄天のことが嫌いに聞こえるのだが、このルータという人には興味があるらしい。
「大体どれくらい強いの?」
レミリアと遊んでいたフランが目を輝かせながら跳び跳ねている。
「そうですね…、自分は貴女方の強さを知りませんが、良くて互角ほどでしょうか」
3秒ほどの沈黙の後、皆が一斉に口を開く
『え?』
結論に到達する前に舌の上を通過した。
霊夢たちだって弱いわけではない。むしろ強いグループだ。
それなのに互角と…、一体ルータはどれほど強いのだろうか…
「暗くなってきましたね…、ここから宿屋だと少し遠いので野宿しましょうか」
ここまで見越していた誠也が折り畳み式のテントを広げ3つに別れ寝ることになった。
霊夢・魔理沙ペア スカーレット姉妹ベア 残りの2人ペアの3つだ。
午後0時を過ぎた頃だろうか、微かな足音で警戒していた全員が起きる。
真っ先に外を見たのは霊夢だった。すると、フードを被ったナニかがロイたちの寝ていたテントに近づく。
[太字][中央寄せ]第29話「"お前さえいなければ…!"」[/中央寄せ][/太字]
コツコツと歩く音が聞こえる度にナニかはロイたちのテントに近づいていった。
魔理沙を急いで起き上がらせ、今の現状を察した魔理沙が提案する。
「[小文字]後ろから奇襲するのはどうだ?[/小文字]」
考えている暇はない、早速作戦にうつる。
誠也は戦闘態勢に入り、刀の鞘を握る。だが、ロイは相変わらず眠たそうな様子で誠也を見ている。
ナニかも懐から刀を抜き、遂に刀を振り下ろす瞬間に誠也、霊夢、魔理沙が飛びかかる。
それに重ねて、スカーレット姉妹も安全を確認した上で出てくる。
ついでに、ロイも[漢字]欠伸[/漢字][ふりがな]あくび[/ふりがな]をしながらもテントから出てくる。
[太字][中央寄せ]~Vs刀を掴むナニか~[/中央寄せ][/太字]
飛びかかられたナニかは動揺しながらも衝撃波を放ち、拘束から抜け出す。
それを見計らったレミリアはグングニルを投げつけ、見事命中する。
グングニルはナニかの腕を突き刺した。…だが、ナニかの動きは遅くなるどころか、速くなる。
「クソッ、速すぎて私のマスタースパークが当たんねぇ!」
八卦炉を向けているが、目で追うので精一杯な程の速さで走っているため、なかなか当てられそうにない。
[中央寄せ]走っているナニかからこう聞こえた気がする[/中央寄せ][中央寄せ]「お前さえいなければ…!」[/中央寄せ]
[太字][中央寄せ]第30話「砕かれた肉体」[/中央寄せ][/太字]
ナニかの速さによって煩悩されている中で、再度テントに戻り二度寝しようとするロイ。流石に飽きれと怒りが湧いて出て、何とも言えずにいた。
ナニかの目に映ったのはロイではなく、唯一ダメージを負わせたレミリアだった。
一直線でレミリアの方へ向かうナニかは魔理沙にとって最高のシチュエーションだった。再度、八卦炉を向ける。これならいける!と思い、放つ瞬間に作戦を見空かされたようで、不規則に曲がりながらレミリアに接近する。
ナニかが完全に刀を抜き、レミリアの首を横一文字に斬る。
…その瞬間だった。
どこから途もなく飛んできた人の死骸が超高速でナニかにぶつかる。
今この状況には、バラバラになった人の死骸、血を流し、倒れているナニか、首を斬られかけたレミリアがいた。
次の瞬間、ナニかは塵となって消えてしまった。
霊夢たちは終始何が起こったのか分からない様子だったが、ロイだけは少し微笑んでいるような気がした。
「ルータさんは常人ではないほどの強さを持っています」
誠也は先ほどまでの会話を聞くと地獄天のことが嫌いに聞こえるのだが、このルータという人には興味があるらしい。
「大体どれくらい強いの?」
レミリアと遊んでいたフランが目を輝かせながら跳び跳ねている。
「そうですね…、自分は貴女方の強さを知りませんが、良くて互角ほどでしょうか」
3秒ほどの沈黙の後、皆が一斉に口を開く
『え?』
結論に到達する前に舌の上を通過した。
霊夢たちだって弱いわけではない。むしろ強いグループだ。
それなのに互角と…、一体ルータはどれほど強いのだろうか…
「暗くなってきましたね…、ここから宿屋だと少し遠いので野宿しましょうか」
ここまで見越していた誠也が折り畳み式のテントを広げ3つに別れ寝ることになった。
霊夢・魔理沙ペア スカーレット姉妹ベア 残りの2人ペアの3つだ。
午後0時を過ぎた頃だろうか、微かな足音で警戒していた全員が起きる。
真っ先に外を見たのは霊夢だった。すると、フードを被ったナニかがロイたちの寝ていたテントに近づく。
[太字][中央寄せ]第29話「"お前さえいなければ…!"」[/中央寄せ][/太字]
コツコツと歩く音が聞こえる度にナニかはロイたちのテントに近づいていった。
魔理沙を急いで起き上がらせ、今の現状を察した魔理沙が提案する。
「[小文字]後ろから奇襲するのはどうだ?[/小文字]」
考えている暇はない、早速作戦にうつる。
誠也は戦闘態勢に入り、刀の鞘を握る。だが、ロイは相変わらず眠たそうな様子で誠也を見ている。
ナニかも懐から刀を抜き、遂に刀を振り下ろす瞬間に誠也、霊夢、魔理沙が飛びかかる。
それに重ねて、スカーレット姉妹も安全を確認した上で出てくる。
ついでに、ロイも[漢字]欠伸[/漢字][ふりがな]あくび[/ふりがな]をしながらもテントから出てくる。
[太字][中央寄せ]~Vs刀を掴むナニか~[/中央寄せ][/太字]
飛びかかられたナニかは動揺しながらも衝撃波を放ち、拘束から抜け出す。
それを見計らったレミリアはグングニルを投げつけ、見事命中する。
グングニルはナニかの腕を突き刺した。…だが、ナニかの動きは遅くなるどころか、速くなる。
「クソッ、速すぎて私のマスタースパークが当たんねぇ!」
八卦炉を向けているが、目で追うので精一杯な程の速さで走っているため、なかなか当てられそうにない。
[中央寄せ]走っているナニかからこう聞こえた気がする[/中央寄せ][中央寄せ]「お前さえいなければ…!」[/中央寄せ]
[太字][中央寄せ]第30話「砕かれた肉体」[/中央寄せ][/太字]
ナニかの速さによって煩悩されている中で、再度テントに戻り二度寝しようとするロイ。流石に飽きれと怒りが湧いて出て、何とも言えずにいた。
ナニかの目に映ったのはロイではなく、唯一ダメージを負わせたレミリアだった。
一直線でレミリアの方へ向かうナニかは魔理沙にとって最高のシチュエーションだった。再度、八卦炉を向ける。これならいける!と思い、放つ瞬間に作戦を見空かされたようで、不規則に曲がりながらレミリアに接近する。
ナニかが完全に刀を抜き、レミリアの首を横一文字に斬る。
…その瞬間だった。
どこから途もなく飛んできた人の死骸が超高速でナニかにぶつかる。
今この状況には、バラバラになった人の死骸、血を流し、倒れているナニか、首を斬られかけたレミリアがいた。
次の瞬間、ナニかは塵となって消えてしまった。
霊夢たちは終始何が起こったのか分からない様子だったが、ロイだけは少し微笑んでいるような気がした。
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