聖女と悪役令嬢は、いろいろあって、タッグを組む
学校〜初日〜
あ…
ついにこの日が来てしまった。
ガーン
友達、できるかな。
私はそんなことを思いながら制服に着替える。
エミが、「聖女様は、特別にこの制服です」と、渡してくれたのだ。
「動きにくいな」
見た目はかっこいいから、
気に入ったけれど、
動きにくい…
「ハァ、準備、できた」
「はい!では、入りますね」
エミが部屋に入って私を見ると、
「すっごおおく、可愛いですっ!」
と、満面の笑みで言ってくれた。
て、照れる…
「それでは、行きましょう」
今日だけ、特別に侍女を連れて行ってオッケーということで、
エミも一緒に行く。
★
学校
がやがや ザワザワ
んー。
居心地、悪いな
私が聖女、ということだけで、
すごおおおく、視線が集まって。
めっちゃ冷たい目で見られて…。
はぁぁ。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫…」
冷たい目で見られるのは仕方がない。
だって。
今の私の服装や、髪型。
まず、黒い髪の毛。
前髪で左目を隠すようになっている。
ま、これはわざと。
色々理由があるけど。
★次の日
じっー
誰かの視線を感じる。
まぁ、私が聖女とか、あり得ないって思う人もいるか…
聖女って。
大体は白い髪(または金髪)らしい。
――でもさ、日本から人を連れてくるんだからさ。髪を染めてないと金髪とかできないよね?
ま、そんなことは気にしない。
どーせ、友達、できないんでしょ…
この見た目では、できない…
コツコツ
賑やかなはずなのに
私の足音がやけに響いて聞こえる。
教室はココか?
私はドアを開けようと手を伸ばす。
すると、後ろから手が伸びてきた。
「?」
手のひらが目の前に迫ってくる。
「ぇ?」
私はとっさにしゃがみ、走った。
「ハァ…」
何だったんだろう?
教室、戻ろうかな…
いや。
そしたら、さっきの変な奴にまた
なにかされるかも…
「……」
私はただ立っているだけしかできなかった。
すると、ある男の人がクロミに近づいてきた。
「?」
誰だろう。
なんか、イケメンだ…
キラキラしてる。
逃げよう。
私が踏み出そうとしたとき、
「どーも。クロミ」
と、男の人が言った。
なんで、名前を知ってるの!?
って、聖女だった…ある意味、人気になっちゃったからなぁ
「な、なんですかっ」
「あぁー。君は知らないか、クロミ。君は私の[太字]婚約者[/太字]だ」
「は?人違いでは?」
「なら。なんで、私は君を名前で呼ぶんだよ」
意外なことにこの人は口が悪い。
「っ…。と、とにかくっ!私はっ!あなたの婚約者になりませんっ!」
私が大声を出したせいで周りがざわつく。
男の人は、呆れたような顔で私を見る。
「な、なによ?なんか、文句ある?」
「問題が、大有りだ…ハァ…」
え?いやいやいや。
私、政略結婚なんてしたくない…
「というかっ!あなたは誰ですかっ!」
また、周りがざわつく。
あぁ〜。
さっきから、なんなのよ…
「ハァァ…そこからか…」
「当たり前ですっ!突然、私の前に現れて、婚約者です、なんて…はぁ?って思うでしょ?」
「……」
何か言ってよ…
「私の名前は――」
あ…
ついにこの日が来てしまった。
ガーン
友達、できるかな。
私はそんなことを思いながら制服に着替える。
エミが、「聖女様は、特別にこの制服です」と、渡してくれたのだ。
「動きにくいな」
見た目はかっこいいから、
気に入ったけれど、
動きにくい…
「ハァ、準備、できた」
「はい!では、入りますね」
エミが部屋に入って私を見ると、
「すっごおおく、可愛いですっ!」
と、満面の笑みで言ってくれた。
て、照れる…
「それでは、行きましょう」
今日だけ、特別に侍女を連れて行ってオッケーということで、
エミも一緒に行く。
★
学校
がやがや ザワザワ
んー。
居心地、悪いな
私が聖女、ということだけで、
すごおおおく、視線が集まって。
めっちゃ冷たい目で見られて…。
はぁぁ。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫…」
冷たい目で見られるのは仕方がない。
だって。
今の私の服装や、髪型。
まず、黒い髪の毛。
前髪で左目を隠すようになっている。
ま、これはわざと。
色々理由があるけど。
★次の日
じっー
誰かの視線を感じる。
まぁ、私が聖女とか、あり得ないって思う人もいるか…
聖女って。
大体は白い髪(または金髪)らしい。
――でもさ、日本から人を連れてくるんだからさ。髪を染めてないと金髪とかできないよね?
ま、そんなことは気にしない。
どーせ、友達、できないんでしょ…
この見た目では、できない…
コツコツ
賑やかなはずなのに
私の足音がやけに響いて聞こえる。
教室はココか?
私はドアを開けようと手を伸ばす。
すると、後ろから手が伸びてきた。
「?」
手のひらが目の前に迫ってくる。
「ぇ?」
私はとっさにしゃがみ、走った。
「ハァ…」
何だったんだろう?
教室、戻ろうかな…
いや。
そしたら、さっきの変な奴にまた
なにかされるかも…
「……」
私はただ立っているだけしかできなかった。
すると、ある男の人がクロミに近づいてきた。
「?」
誰だろう。
なんか、イケメンだ…
キラキラしてる。
逃げよう。
私が踏み出そうとしたとき、
「どーも。クロミ」
と、男の人が言った。
なんで、名前を知ってるの!?
って、聖女だった…ある意味、人気になっちゃったからなぁ
「な、なんですかっ」
「あぁー。君は知らないか、クロミ。君は私の[太字]婚約者[/太字]だ」
「は?人違いでは?」
「なら。なんで、私は君を名前で呼ぶんだよ」
意外なことにこの人は口が悪い。
「っ…。と、とにかくっ!私はっ!あなたの婚約者になりませんっ!」
私が大声を出したせいで周りがざわつく。
男の人は、呆れたような顔で私を見る。
「な、なによ?なんか、文句ある?」
「問題が、大有りだ…ハァ…」
え?いやいやいや。
私、政略結婚なんてしたくない…
「というかっ!あなたは誰ですかっ!」
また、周りがざわつく。
あぁ〜。
さっきから、なんなのよ…
「ハァァ…そこからか…」
「当たり前ですっ!突然、私の前に現れて、婚約者です、なんて…はぁ?って思うでしょ?」
「……」
何か言ってよ…
「私の名前は――」
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