聖女と悪役令嬢は、いろいろあって、タッグを組む
「え?ぇえ、分かりました」
老人に、なんで?という顔をされたが、一応OKはしてくれた。
「最後に、一つ、聞いてもいいですか?」
「えぇ。何でしょう?」
「[太字]聖女について心当たりはありませんか?[/太字]」
「っ!?」
心当たり――、か。
「それは――ありません」
「本当、ですか」
「保証はできません」
「そうですか。分かりました。信じましょう」
「それでは、こちらへどうぞ」と、
私専用の部屋に案内された。
いや、[太字]聖女[/太字]専用の部屋、だったのかもしれないが。
ふぅぅ。
疲れたなぁ。
色々ありすぎた。
そういえば。
私、侍女いるんだった。
どんな人か、見てなかったな。
私が住むところの説明をしてくれたとき、
「侍女を呼ぶ場合、ココのボタンを押していただければ来ます」
とか言ってたな。
私はボタンを押す。
数分で来た。
「はい。お呼びでしょうか。」
「自己紹介、してなかったから…私が『いい』って言っちゃったから…」
「私の名前は、エミ、と言います」
そういって、ニコッと笑った。
あ。
可愛い。
素敵な笑顔。
エミ…
笑み…?
「素敵な名前ですね」
「敬語、禁止ですよ?クロミ様!」
「あ…、はい、気をつけま…気をつける」
なんか、違和感が…
「ふふっ。お茶、飲みますか?」
「あ、うん。よろしく」
ごくっ
「あ。おいしい…」
「よかったです!」
飲み終えた後。
エミは
「それでは、また何かありましたら、お呼びください!廊下で待ってますので」
と言った。
え?
「部屋の中…、いてもいいよ」
「え?ですが…」
「主人の命令よ?」
うん、なんか言ってみたかったセリフ、ここで言えた。
「はい!分かりました!それでは、ここで立っておきます!」
は?
足、疲れるじゃん!
「ダメよ、ほら。椅子に座りなさい!」
「え…、あ。すいません。あの、座ってしまうと、サボりと言われてしまうので」
「誰に?」
「え?ぇぇ」
エミの顔が曇る。
せっかくの笑顔が台無しじゃない。
「大丈夫。私が脅したことにしていいから」
「え。あ。はい、すいません。リーダー、です。」
「リーダー?」
「はい。」
エミいわく、
「リーダー」と呼ばれる人は侍女をまとめる人で、
その人は掃除とか、一切しない。
ただ、見てるだけ。
それだけだったらまだいい。
が、ここの「リーダー」は、
下手、または、失敗、したら、
叩くんだとか。
食事抜きだとか。
けっこう、ひどいことをするらしい。
「なるほど。」
「私もですが、今、ココで働いている侍女たちはみんな、1回は何かしら罰を受けています…」
「えぇ!?」
「だから、もし、誰かが食事抜きにされると、みんなで少しずつパンを分けたり、してます…」
あぁ。
そういうこと、あるんだな。
「[小文字]あとで、説教だな、リーダーってヤツ。[/小文字]」
「え?」
「いや、何でもないよ」
「ねぇ、その、リーダー、会わせてくれる?」
「はい…しかし…」
「大丈夫よ」
私は、自分に言い聞かせるように言う。
ある部屋で、「リーダー」と会うことになった。
エミはビクビクしながら隣で立ってる。
「何でしょうか、クロミ様」
「フ、”何でしょうか?”まぁ、あなたはそう感じるでしょうね」
「何のことでしょうか?」
「なぜ、名乗らないのですか?」
「っ!?」
エミに聞いたところ、相手より下の身分の人は先に挨拶?みたいなことをするらしい。(特別なことがない限り)
「も、申し訳ございません、クロミ様。”リーダー”の、イザベラと言います」
「さて、本題に入りますかぁ」
にこっ
私が笑顔をつくると、イザベラも笑顔になった。
ま、これが恐怖の笑顔みたいなやつか?
笑顔という仮面で本性を隠す(?)かんじ?
老人に、なんで?という顔をされたが、一応OKはしてくれた。
「最後に、一つ、聞いてもいいですか?」
「えぇ。何でしょう?」
「[太字]聖女について心当たりはありませんか?[/太字]」
「っ!?」
心当たり――、か。
「それは――ありません」
「本当、ですか」
「保証はできません」
「そうですか。分かりました。信じましょう」
「それでは、こちらへどうぞ」と、
私専用の部屋に案内された。
いや、[太字]聖女[/太字]専用の部屋、だったのかもしれないが。
ふぅぅ。
疲れたなぁ。
色々ありすぎた。
そういえば。
私、侍女いるんだった。
どんな人か、見てなかったな。
私が住むところの説明をしてくれたとき、
「侍女を呼ぶ場合、ココのボタンを押していただければ来ます」
とか言ってたな。
私はボタンを押す。
数分で来た。
「はい。お呼びでしょうか。」
「自己紹介、してなかったから…私が『いい』って言っちゃったから…」
「私の名前は、エミ、と言います」
そういって、ニコッと笑った。
あ。
可愛い。
素敵な笑顔。
エミ…
笑み…?
「素敵な名前ですね」
「敬語、禁止ですよ?クロミ様!」
「あ…、はい、気をつけま…気をつける」
なんか、違和感が…
「ふふっ。お茶、飲みますか?」
「あ、うん。よろしく」
ごくっ
「あ。おいしい…」
「よかったです!」
飲み終えた後。
エミは
「それでは、また何かありましたら、お呼びください!廊下で待ってますので」
と言った。
え?
「部屋の中…、いてもいいよ」
「え?ですが…」
「主人の命令よ?」
うん、なんか言ってみたかったセリフ、ここで言えた。
「はい!分かりました!それでは、ここで立っておきます!」
は?
足、疲れるじゃん!
「ダメよ、ほら。椅子に座りなさい!」
「え…、あ。すいません。あの、座ってしまうと、サボりと言われてしまうので」
「誰に?」
「え?ぇぇ」
エミの顔が曇る。
せっかくの笑顔が台無しじゃない。
「大丈夫。私が脅したことにしていいから」
「え。あ。はい、すいません。リーダー、です。」
「リーダー?」
「はい。」
エミいわく、
「リーダー」と呼ばれる人は侍女をまとめる人で、
その人は掃除とか、一切しない。
ただ、見てるだけ。
それだけだったらまだいい。
が、ここの「リーダー」は、
下手、または、失敗、したら、
叩くんだとか。
食事抜きだとか。
けっこう、ひどいことをするらしい。
「なるほど。」
「私もですが、今、ココで働いている侍女たちはみんな、1回は何かしら罰を受けています…」
「えぇ!?」
「だから、もし、誰かが食事抜きにされると、みんなで少しずつパンを分けたり、してます…」
あぁ。
そういうこと、あるんだな。
「[小文字]あとで、説教だな、リーダーってヤツ。[/小文字]」
「え?」
「いや、何でもないよ」
「ねぇ、その、リーダー、会わせてくれる?」
「はい…しかし…」
「大丈夫よ」
私は、自分に言い聞かせるように言う。
ある部屋で、「リーダー」と会うことになった。
エミはビクビクしながら隣で立ってる。
「何でしょうか、クロミ様」
「フ、”何でしょうか?”まぁ、あなたはそう感じるでしょうね」
「何のことでしょうか?」
「なぜ、名乗らないのですか?」
「っ!?」
エミに聞いたところ、相手より下の身分の人は先に挨拶?みたいなことをするらしい。(特別なことがない限り)
「も、申し訳ございません、クロミ様。”リーダー”の、イザベラと言います」
「さて、本題に入りますかぁ」
にこっ
私が笑顔をつくると、イザベラも笑顔になった。
ま、これが恐怖の笑顔みたいなやつか?
笑顔という仮面で本性を隠す(?)かんじ?
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