[太字]血液研究[/太字]

私が血液について研究を行おうとしたのは、血縁に有名人がいないからだ。
順を追って説明しよう。
この国の人間は皆ほとんど血縁に有名人がいる。
それは、この国で起きた大災害で生き残った人がほとんどいないからだ。
その生き残った人が、国の偉人。四天王と呼ばれる人たちと、仙山一族なので、ほぼすべての人がこれらの血を引いているのだ。（歴史書に載ってた）
私がこの血を引いていないと言うことは、私の「特別な存在」と関りがあると思ったからだ。しかも、私の朝の気持ちとも関りがあるかもしれない。
そうやって研究を始めた。
まず自分の血を取って、血液鑑定システム（私は血液を採られたことがあり、これに登録されていると思う）で鑑定する。

「鑑定結果が出ましたよー」
結果を見た…、
本当に関りがないようだ。
さらにこれで分かったことは、私が[大文字][太字]日本人の純血[/太字][/大文字]ということだった。
「日本人の純血？どうゆうこと？」
私は怖くなった。これまでに何かの純血の人なんか世界に数えるほどしかいないのだ。
私は秦縞さんにこのことを話した。
「[明朝体]ふーん。日本人純血か…私はこれまで一人しか見たことないわ。…二人か。あなたは三人目よ[/明朝体]」
「何か悪いことでもあるんですか？」
「[明朝体]まあ一つ言っとくなら、体が弱かったり想像力がすごかったりするくらいかな。気にすることはないんじゃない[/明朝体]」
（それなら安心か。）
「秦縞さん、ありがとうございました。」

研究室に戻った。
「体が弱い」「想像力が凄い」　　何か関りが…？