どうでもいい、私には関係ない、好きじゃない。
そう思い聞かせて過ごす日々。
いつから我慢するようになった？
いつから偽って繕って生活するようになった？
笑顔の仮面、優しい仮面、真面目な仮面。
偽りの仮面を付けて、今日も私はいい子のフリをするんだ。

悪役は恋をしてはいけないのだろうか？
これは勇者に恋をしてしまった悪役の切ない切ない物語

ある地域では9月1日から7日まで”茜音祭”が開催される。
茜音祭とは狐のカミサマを祀るお祭りで、祭りの期間中は狐のお面をしなくてはならない。
物語の主人公である【佐方鈴】は狐のお面をつけ、祭りへ出かける。
そこで鈴は狐のお面をつけた、不思議な男の子に出会う―――。