小説の盗作について

前回「小説の「アイディアをパクる」ことについて」という記事をUPしましたので、今回は「アイディア」ではなく「小説」の盗作について少し触れておこうかと思います。

まず「どこからが盗作なのか」について、日本の法律では非常に判断が難しいようで、ここのセリフが同じだ、とか、ストーリーが似ている、といった点では認められにくいそうです。
参考:koubo「どこからが盗作か1:盗作・盗用をなくす基礎知識

ただ、ストーリーがよく似てるけど、たまたま似ただけで盗作ではないと言われても、盗作された側や、それを見ている周りの方々が納得するはずもありません。
日本の法律だけでなく、人としての道義に重きをおいて、このサイトのルールとさせていただきたいと思います。

 
まず初めに言っておきますが、盗作は絶対にしないでください。
普通に、人としてやってはいけないことです。

中にはちょびっとだけパクってしまった、という人もいるでしょう

どんなに「このセリフいいな」、「これくらいならバレないでしょ」と思ったとしても、盗作・盗用はやめておきましょう。
「このセリフいいな」と思ったということは、それを考えた作者さんも大事にしていたセリフなのです。色々と考えた末に思いついたのかもしれませんし、長い間あたためていたセリフかもしれません。やすやすと「パクって」自分の言葉にしてしまうことは恥です。 

自分も、必死で考えたセリフをあっさりパクられたらどう思うか、ということです。
それがセリフだけでなくストーリーまで……となると、なおさらです。

絶対にやめておきましょう。

 

以下は「これが絶対のルールだ」というわけではありませんが、一応の目安としてお考えください。
 

【1】ほとんど類似している場合

 
これは以前、実際にあったのですが「これは〇〇という漫画のパクリです」との通報が入ったことがあります。
確認したところ、実際出版されている漫画のタイトルやストーリーをほぼ丸々流用し、キャラクターだけを入れ替えたものを「オリジナル小説」として公開していることが分かりました。
余談ですが、通報してくださった方も「○○という漫画の、第何話の盗作です」と、非常に具体的に通報してくださったので、早めに対応することができました。

法律的にはお咎めなしだとしても、当サイトでは強制的に閲覧を規制するなどの対応をいたします。
 

【2】一部のセリフやストーリーが類似している場合

 
この場合は、盗作疑惑のある作品に警告をいたします。
通報があった場合に「この作品に盗作の疑いがあるとの通報が入っています」と警告を出します。警告はしますが、規制までは行わない、という事が多いです。
警告後は作者さんの対応にお任せする事になります。

この場合、規制という処罰はなくとも、作者さんに「自分の作品は、誰かの作品に似ているかもしれない」ということが伝わる、という利点があります。

 

こちらが対応しないパターンとしては

・全く類似性が認められない
・どの作品に似ているか、という記述がない
・具体的にどの部分が似ているか(剽窃しているか)という記述がない

など、対応しようがないものがほとんどです。
 
 
以下、「盗作らしき作品を見つけた」、「盗作だと言われた」といったとき、どんな対応をするべきかを記述しております。参考程度にご覧ください。
 

自分の作品が真似された(パクられた)と思ったとき

自分が我慢すれば平和だ、などと思って我慢することはありません。
コメント欄から伝えるなり、通報なりしてください。

その作者の該当小説のコメント欄より「失礼ですが、〇〇という作品の▲▲というセリフに続く✕✕という展開に似ているようなのですが、たまたま似ただけでしょうか?」などと指摘することは規約違反ではありません。それに作者さんが応答することも、同じく違反ではありません。
ただし「これパクリですよね?」、「似すぎて草」、「通報しました」等と囃し立てたり、挑発するような書き込みは禁止です
もちろん作者さん側も、指摘してきた相手を挑発するような返信をすることは禁止です。
その後、その作者さんからどのようなリアクションがあるかによって、対応は変わってくると思います。

指摘することに抵抗がある方は、通報していただいて構いません。
その際、どの作品のどの部分が似ているか、という具体的な類似部分を伝えていただくのはもちろんですが、相手に「警告して欲しい」、「聞いてみて欲しい」といった要望があると、対応がしやすいです。
ただし、相手側から何かしらのリアクションがあるかは保証できません。

 

自分の作品が盗作だ(パクっている)と指摘されたとき

全く身に覚えがない場合は、覚えがないということをはっきりと言って構いません。
何も言わずに小説を削除すれば「やっぱり盗作だったんだな」と思われるだけです。

ただ、厳しいようですが、それを信じてくれる人ばかりではありません。
「盗作だ」と言われて、その後も該当の小説の公開を続けるかどうかは本人次第ですが、残念ながら非公開にしたほうが無難かと思われます。
ですが、本当に盗作ではない、悔しい、と言う気持ちがあれば、最後まで書ききってもいいと思います。それを周りのユーザーがどう思われるかはわかりませんが「これは盗作ではないから、自分の考えたラストまで持っていく!」という意気込みを見せながら、投稿していれば、あるいは……といったところです。
 

覚えがある場合は、当然ですが、盗作元となった相手に謝罪して削除してください。
その際は、自分の言葉で謝罪しましょう。
謝罪の言葉までパクっていたら、どうしようもありません。
そして、謝れば許してもらえるなどとは思ってはいけません。

その後は、何も言わずに出直すことをおすすめします。
それくらい盗作というのは大きなしこりを残すものです。
 

以上、現時点での当サイトの「盗作」についての考え方です。
不足、補足などがあれば、また追記などしていきます。

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