生きたい君と、死にたい俺は、
side 莉月
ドクンドクン
と、心臓がうるさい。
微かに聞こえる医者の声を、聞き逃さないように静かにしている。
春乃は、死ぬ。と言っていたが、信じたくない。だからこそ、知りたいのだ。
side 春乃
医者が真剣な顔だ。普段はおちゃらけているから、見たことがない表情で、少し緊張する。言いたいことは、わかっているけど、
「春乃くん。君の容態は、とても良くない。このままでは、もう、ひと月も生きることはできないだろう。もう。私たちの力ではなにもできない。」
医者は気まずそうな感じで言っていたが、僕は、知っていたから、
「そうですか。」
その一言しか言わなかった。
医者は驚いたような顔で。何度も何度も僕に謝っていた。
ドクンドクン
と、心臓がうるさい。
微かに聞こえる医者の声を、聞き逃さないように静かにしている。
春乃は、死ぬ。と言っていたが、信じたくない。だからこそ、知りたいのだ。
side 春乃
医者が真剣な顔だ。普段はおちゃらけているから、見たことがない表情で、少し緊張する。言いたいことは、わかっているけど、
「春乃くん。君の容態は、とても良くない。このままでは、もう、ひと月も生きることはできないだろう。もう。私たちの力ではなにもできない。」
医者は気まずそうな感じで言っていたが、僕は、知っていたから、
「そうですか。」
その一言しか言わなかった。
医者は驚いたような顔で。何度も何度も僕に謝っていた。
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